大峰、弥山川周回山行
20231年5月26(金)〜28日()      同行者:HT(L)、SY,N &Bergen
5月27日():

 4:10 H宅出発ー5:50熊度 出発ー9:30吊橋…12:00双門テラス
15:00河原小屋跡付近(幕営)


この沢は2回目?学生時代に遡行した?記憶が定かでない。
それにつけても、非常にスケールの大きい、素晴らしい渓谷でした。
まさしく、大峰一の難路でしたね。


いざ!出発、弥山川に向かう

熊渡のわずかに空いたスペースに車を停め、
弥山川に沿う林道を進む。
林道は結構な登りで、金引橋からは”白川八丁”の
広い河原を歩く。

釜滝、左の桟道で越す


釜滝が出てくると、右岸の高巻き道を進む。
登ったり下ったり、水面から結構な高度の巻道だ。

左の高間木道を進む

右岸沿いは比較的ルートファインディングが簡単であるといっても、
注意深くテープを確認しないと、とんでもないところに
導かれてしまう。所々、古い崩れた桟道が出てくる。

木の桟道は崩れそうな横木も


嫌になるほどトラバース道を進むと、道は左岸へと移る。
相変わらず桟道が連続するが、
こちらはかなり立派なものが多い。
 
金毒の横木の橋を渡る 

そのうちに梯子も出現してくる。
連続する3段の滝が出現だ。
囂々たる落下音を響かせている。

吊橋

此処で立派なつり橋が出てきてほっとします。
目の前に垂直な滝が見えます。
「これから急な登りが続くようです。
ルートは滝の左の壁を登りますね


吊橋

一ノ滝、二ノ滝、三ノ滝と、垂直に掛かっています。
水量こそ多くはないが、
堂々たる大瀑布がほんの目の前に見られます。

名所?!岩巡りポイント


上る途中で、岩の洞門をくぐります。
その先も梯子の連続です。
「此処を登るのは良いですが、
下りは勘弁してほしいですね」

長い梯子(階段)が連続する

此処からは垂直梯子の連続です。
どんどんと高度を上げて行きますが、
所々でルートが分かりにくくなってきます。


「なる程!
記録にある通り、間違えやすいのだ!」


 
石楠花とNさん

つらい登りをほっとさせる、石楠花の群生に出合います。
上に登るほど、まだ綺麗な花が、しっかりと咲き誇っています。
「本当に、癒されますね!」

 ”仙人ーテラス”、此処から”双門の滝”が見下ろせる

やがて、この登りの中で唯一の平地、
”双門テラス(仙人ーテラス)”に出合います。
 
双門の滝

此処から眼下に「双門滝」が見えます。
かなりの遠くですが、すごい高度差を
流れ落ちています
「大迫力の滝です!」
 
河原小屋跡(テント場)にて、H隊長


そろそろ登りも終わりかと思っていますが、なかなかそうは
いきません。
右岸の壁をややトラバース気味に進みます。
矢張り上り下りの連続ですが、次第に河原に向かいます。

焚火も、し放題


やがて河原の道になり、左岸からの大崩壊地に出会います。
此処から狼平の避難小屋まで、コースタイムでも1:30です。

「今までのペースからすると、もっと時間掛かりそうですね。
此処で幕営しましょうか?」
 
寛いでます


当然!「意義なし!」

皆さん(高齢者ばかり!)の、疲労度もかなりのものです。
「時間切れで途中でビバークなど!
最悪ですから、此処で幕営しましょう」
5月28日():
 
5:00起床、朝食ー7:30泊地 出発…10:15狼平…14:00熊渡(駐車場
 
軽量化のため寝具を切り詰めてきたので、昨夜は寒くて眠れず。
今朝は早々に目覚めて朝食。
可及的に早く出発したが、狼平までは思いの外、遠かった。

 

ルートを間違え、高巻きを懸垂で下る


いきなり、ルート間違えです。
「なまじっか(遡行の)高巻きに慣れてますから、
どうしても突っ込んで仕舞いがちですね」

L.のHTさんも
「ロープが必要なら道間違えです」

此処が有名な、空中梯子

それでも、テープを参考に、慎重にルートを選んで
どんどん通過して行きます。


そのうち、「出ました!」

名物の”空中歩道”、岩盤に打ち込んだ鉄杭の足場と鎖が頼りだ

「空中ブランコ」の様な鉄梯子と、「カニの横這い」
の様なトラバースです。

まさしく、”蟹の横這い”大峰版

すぐ脇はかなり下を流れ落ちるゴルジュ帯です。
木の根と鎖を掴み、慎重に通過します。

「一番緊張しましたね!」

漸く狼平の吊橋が

ゴルジュ帯を突破しますと、
漸く源流帯の雰囲気になってきました。

「あっ、吊り橋です!」

狼平小屋


「漸く、狼平に到着ですね」

つらい登りも此処までです。
昨日は余り混んでなかった?内部は奇麗に片付いています。

気持ちの良い、新緑のトラバース道、「ほっとします」

暫く登りのトラバース道を進みますと、次第に奇麗な
ブナ林に移行します。
「高度が高いので、まだブナの新緑が奇麗ですね!」

漸く、金引分岐のコルに

この辺りは、とても美しいブナ林(と言っても下草は殆どない)
が続きます。とても気分が良い所です。

「天候が良いのが、なんといっても良いです。
辺り一面、人工物のない深山が連なってます。
緊張の後は、気分的に楽ですね」

金引橋、此処からは林道の下りだ

金引尾根の分岐には、以前、立派な標識があったらしいが、
今回は見当たらず。
しかし、微かな踏み跡あり。
次第にハッキリしてきたので、自信をもって下る。
「それにしても、急で長い下りですね!」

国道に出ました、駐車車両も居激減?

金引橋に到着しますと、熊渡までは直ぐです。
駐車車両も減っていますが、まだまだ多い。
河原でバーベキューしている若者たちが。
「イヤー!皆さんご苦労様でした。
そして有難う御座いました」

石楠花が美しく咲いてました


SYさんの発想から出た、今回の計画!
「L.のHTさんのリーダーシップと案内が無ければ、
成功(無事故も!)も覚束なかったでしょう」

HTさん,有難う御座いました。

今回のルート
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