2023年4月23日 近江 鈴鹿 霊仙山ハイキング

   カランクルン HT(L.)、MN&Bergen

今回は最初に道を間違い(先行者について、危険な崖を登ってしまった!)、最後にも間違いかけるというミスあり!
見当はずれの踏み跡を無批判的に辿る危険をしっかりと認識?
しかし、しっかりと成果ありました
(自画自賛!).
此処には,
思いがけない広大な自然景観ありました。!2012年に西南尾根から登っていました。参照(鈴鹿、霊仙山
ー雪山ピークハント

 
9:20霊仙分校跡…10:30汗拭き峠…12:15経塚山…12:45最高峰…13:00山頂…
(西南尾根)…15:10笹峠…16:00今畑


廃村の小学校跡(多賀小学校霊仙分校)

尾根の溝の中を登山道が延びる
鈴鹿の最北の「霊仙山」
昨日は最南端の「油日岳」に登りました。
標高も低いながらも、しっかりとした峻峰でした。

今回は南の、「河内の風穴」奥の廃村 今畑からのアプローチです。

「此処が多賀小学校の霊仙分校跡ですか!
本当に、猫の額のような土地ですが、
こんなところまで学校を設置した、先人の思いが分かりますね」

 
穏やかな尾根を登って行く
 
桜?
橋を渡り沢沿いに登山道を登って行きますと、途中で道が消失?、
先行者はやばい崖をよじ登っています。

「引き返すべきでしたが、登りすぎました。今から引き返すと危険です。
仕方ないので登り切りましょう」


稜線に出てみると、しっかりした登山道にお出会いだ!

「何処で間違えたのか?
少し下に屈曲点があるようです。
登ってくる人が見えます。
この登山道は結構傾斜があります。
汗拭き峠までこんな樹林帯でしょう」



梨の樹?

伸びやかな稜線と散在する石灰岩
漸く樹林帯を通り過ぎ、頂上平原の一角に到着。
此処からは無木立の広大な草原(?)です。
所々に石灰岩の露頭がみられます。

「これは解放感いっぱいです。
草原に延びる線状の溝(?)があります。
『ケモノ道』でしょうか?
最大傾斜線に沿うものだけでなく、横走するものもあります。
左に少し登ると広い所なので、取り敢えずそこまで行ってみます」


本当は谷筋を辿れば最短距離だろうが、敢えて稜線の道を辿ります。
登山者は本当に多い!これは予想外でした!
「そら、こんな良い雰囲気のところ、誰でも来たくなりますね!」
それほどの別天地だ!
 
霊仙神社と池
 
霊仙山の最高点
道は緩やかなうねりをもって、高みへと続いています。

「確かこの山には、山頂と最高点があったはずですよね。
どう違うのか?前回は分かりませんでしたg、今回検証です」


何れにせよ、緩やかな頂きが連続し、其処らかしこに
陥没地(「ドリーネ」だろう)がみられる。
所により、水が溜まって池になっている。

「霊仙神社」の鳥居のある池では、
小さなオタマジャクシが泳いでいました。
 
霊仙山頂の2等三角点
 
ニリンソウ

最高点の次は山頂に向かいます。
最高点の直ぐ西に聳えています。
これも緩やかな峰です。

「此処に山頂の碑と三角点があります。
最高点と異なり、琵琶湖方面の眺望が素晴らしいです。
比叡山から濃尾平野まで、眼前に広がってます」


三角点は(三角測量のため)眺望が大事なので、ここに置いたのですね。
山頂イコール最高点でない例です。
 
西南尾根の東は急な崖だ、歩き難い
 
実を着けた「福寿草」
さて、下りを同じ尾根に取るのも芸がないので、西南尾根を下ります。
やや遠回りですが、11年前はこの尾根から登ってます。
最初こそ緩やかな山並みの連続ですが、散乱する
石灰岩の破片で歩きにくい!
更に、左側がきわめて急な崖になっているので、慎重に降りないと危険です。

「道はしっかりしていますが、足元が不安定で滑りやすいです。
11年前を思い出しますね」


唯一慰められるのが、お花たちである。
 
笹峠への下り
 
急なガラ場を下ると穏やかな林だ
 同行のMNさんは植物に詳しく、好奇心も旺盛である。
立ち止まっては色々と詳しく解説して頂ける。

最後の急坂を下る際、右の崩壊地を踏み跡と勘違いして下ってしまった。

「あっ、この先は(樹林帯の中に)踏み跡がないですよ。
これは間違えてます。即、引き返しましょう。
大体、方角が違います。
道は尾根に沿って、笹峠までの急な下りのはずです」


小高いピークに戻りますと、尾根の方向に道があり、人が登って来ていました。
 
笹峠
 
クリンソウ
 最後の下りは、それはそれは嫌になるほどの急な岩交じりの難路でした。
「11年前も苦労し記憶があります。
あの時は残雪期(3月)だったので、踏み抜きで苦労しましたね」

仕方ないので覚悟を決めてどんどんと(なかなかそうもいかないが!)
高度を下げます。

樹林帯に到達すると、足元は急に楽になります。
「この世のものとも思えないような(言い過ぎ?しかし実感としてはその通り)快適さに酔います?ね」
 
今畑の廃村、、お寺だ
 
土蔵
 笹峠からは快適な下りです。
段差もなく、落葉の敷き詰められた、
九十九折れの高速道路(岩の道に比して)です。

ほとんど嫌になるころ、家の屋根が見えてきました。
「此処が廃村の『今畑』ですが、谷からここまでかなりの高度差ですね。
車も入れないし、完全に足だけが頼りの集落ですね」


しかし、しっかりとお寺だけあります。
「昔の人はどんな生活していたのでしょうか?
非常に不自由な生活だったのでしょう。
、離村は雪のためだったのでしょうかね?」
  宗金寺
正確な創建時期は不明.
少なくと1625年には存在していたと記録から確認可能。元、天台宗の宗金庵で開祖、後に、本願寺13代良如に帰依し改宗。寺号を宗金寺と改称した由。
今畑は霊仙山登山口の集落。
近隣の入谷、落合とともに、旧霊仙村を構成していた。
1970年代頃から実質廃村状態になっていたようです。
出展 https://historica-web.com/village/%E4%BB%8A%E7%95%91%E9%9B%86%E8%90%BD/
 
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