裏六甲 キスラシ山ハイキング by カランクルン
 
仕事帰りに時間を繰って近郊の小ハイキングに出かけました。
地形図だけから判断。一応、踏み跡はあるような?
不安半分、期待半分で突入しました。
はて、如何なる塩梅になりましたか?

2022年 6月 7日     Bergen 単独行  
五社駅の観光案内、今回のコースは欄外?五社駅の北西部です。
 
キスラシ山周辺(五社〜唐櫃台)地形図

聊か遅いが、生垣に咲く”ミヤマキリシマ”の花、中尾神社


今回は、小野からの帰りに思いついたので、ぶっつけ本番である。
何せ、「神戸電鉄 Cパス1」(神戸市高齢者用、1日乗車券の回数券)
を購入したので、思い切り乗ろうと考えたのだ。

こう言うと世間(我が家の方も同じ?だが)では、
”卑しい”
(当然の権利なのだが、高齢者が言うとそうなる?理不尽であるが)

とかの賜れるのだが、これは無視するに限る。


今まで、粉骨砕身して働いて来たのだから(今も働いているが)
とやかく言われたくないのである。

お社こそ小さいが、神社の境内には巨大な木が天を衝く

尤も、
「謙虚に人の言うことを聞くのは大事である」、と思う。
何処かのprime ministerのように、
「聞く力を持っている」
言うほど自信過剰でない。

何れにせよ、
「年がいけば、欲がなくなる?」
これはとんでもない間違いでしょう!
「馬鹿を言っちゃいけないよ!」
最近、追悼の会が行われた、作家にして政治家、
故 石原慎太郎氏があの世から叫びそうです。


阪神高速北神戸線を渡る


頑迷の極みは問題外ですが、柔軟性を持ちつつ、自己はしっかり確保。
「幾つになっても、枯れてはいけません」

年だからと、諦めてはいけません。
若い人たちも、「年寄りだから」と、制約してはいけません。
(何時かは自分に返って来ますヨ!)
「年寄りになっても、何時までも情熱を失わずに、
欲ボケでなくてはなりません!」

尾根より北を眺める、手前は道場方面


漸く尾根筋のはっきりした踏み跡になりました。
でも、上り下りが結構続きます。
所により、下界も見えますが、全体的に眺望は望み薄でした。

この尾根筋は結構はっきりした踏み跡が続いています。
しかし、所々で「行き止まりか?」と、ビビらせる?
仕掛けも用意されています(?)。
その都度、実地検証です。

踏み跡は続きますが、尾根筋を通っていても分岐が多数?


原則に戻って(迷えば、「迷った地点に引き返せよ!」
微妙な踏み跡の差を、地形図ソフト、「やまっぷ」とともに検証、
正確なルートに戻します。

『やまっぷ』は流石に優秀ですね。
でも、予想された地点で分岐を探すまではしてくれません」
 
所々にテープがあるのが頼り?


テープが出てくるとほっとします。
「低山で、何方かに下れば何とか里に下れる」とは分かっています。
とにかく、最初に設けた設定の下、先を進みます。

「これで遭難したら、笑いものです。
と言うか、探しようがないかもしてません?
ルール破りかもしれませんが、今日の予定は連絡せずでしたから」

皆さん、無届け登山はだめですよ。
(誰が言うか?)
 
神戸採石の「発破作業(立ち入り禁止あり」の看板、此処で分岐を間違えた


途中でこの看板が出てきましたが、気にせずに真直ぐの踏み跡を進みます。
そうすると、如何したことでしょう?
行き止まりではありませんか。
踏み跡が切れ、その先は崖になっています。

採石場の全景、地底の底で重機が動いてます


崖の先からは、採石場の全景が見渡せます。
c忙しく重機が走り回り、時毒発破の音が響きます。

「先ほどの注意書きは、このことだったんです!」
元に戻ると、分かり難い分岐点がありました。
 
漸く、「キスラシ山」のピークに到着

キスラシ山自体は、稜線の上の小さなコブです。
標識がければ其処とはわからないほどです。
此処で登山道は90度屈曲し、西に向かいます。

「此処も良く読図しないとだまされますね。
いかにもそれらしい踏み跡が南に続いていますから」

最後の急斜面、踏み跡が不明瞭になります

キスラシ山を過ぎますと、黄色テープが付けられ、道もはっきりしてきます。
上り下りを重ねて行きます。

「今日は何処まで行くか?唐櫃台か?、神鉄六甲か?」
実のところ、時間的には唐櫃台に下るほうが良い時刻なのです。

地形図で分岐を確認していましたが、案の定、通り過ぎてしまいました。
「ホンに分かりにくい分岐でした。
木に括りつけた気付かなかったらそのままですよね」


漸く、「唐櫃の湯(温泉)」の屋根が見えてきました


分岐から、最初こそは樹林帯の緩やかな下りでしたが、
(地形図で予想していましたが)
途中からは猛烈な下りです。
丁度、荒地山南東尾根を下った時のようです。

「標高こそそう高くないのに、標高差は結構あるのですね。
裏六甲の、住宅街の裏山と言っても、油断も隙もありません」

それは本末転倒。
元々の野山に、人間と言う(野蛮な!)種族が、自然破壊してきた
結果なのです。

最後の急な涸れ沢を下りますと、「唐櫃の湯」の赤い屋根が
見えてきました。
ここの部分の道路トンネルは、3月に完成したようです。
残りの道路整備事業が行われていました。

前半、色々と話が脱線しました。
高速道路のオーバー(これがいけなかった?)ブリッジで間違えたわけではありません。
昨今は、高齢者が色々とターゲットにされています。

医療保険、介護保険、年金などの社会保障の分野のみならず、
スマホ、PC等の電子機器の取扱説明書
「運転免許証返納」を巡る、変な(?!)強制圧力

微妙な、それでいて明確な動きがあります。
自分たちも(老化で、セルフケア出来なくなれば)何処かで(世話になりたくないとしても)ならざるを得ない!
皆さん、それは分かっています。
でも、それは、自分たちの主張をせずに、逼塞しておくことではないでしょう。

若い人たちにも、中高年者にも、
老人(この言葉は嫌だ、「高齢者」も響きは良くない)にも、
それぞれ言い分がある。
どの世代も、他の世代(と言うか、個人)を尊重する社会になるのは、
何時のことでしょうか?

「多様化(diversity)の尊重」が、声高に主張されるのは良いことです。
この国では、なかなか成果が見えてこない?
成果が無いから、声高に叫ばれる?
とんでもない「パワハラオヤジ」の話を、嫌になる程聞かされる日々です。
(これはまた、別項 「思うこと」 で論じましょう)

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