花(!)の金剛山ー トカラ谷から山上のお花畑に
                         by たなべハイク
 
今回は急遽、「たなべハイク」の金剛山ハイキングに参加させて頂きました。
参加者は10名。殆どが常連さんであるが、MAさんは、久しぶりのご参加でした。
好天に恵まれ、素晴らしい、「お花畑」探訪が出来ました。

*の写真はHNさんのご提供です。
2022年 5月 4日     同行者:NK(L)、YS,YH,MA,HN,M,A&A,Y,&Bergen 総勢10名

10:30登山口…12:00お花畑…13:00山頂広場…14:10ちはや園地(昼食)…15:50登山口(ロープウエイ)
 
金剛山南西部ルート図

近鉄富田林駅、金剛山登山口行金剛バス乗り場


今回は、前日に急遽ご連絡して、参加を決定。
近鉄阿部野橋駅8:14発の準急 河内長野行に乗車しますので、
自宅は6:30に出発しました。

駅のホームで、懐かしい皆さん方とご対面。
先々週の、六甲、地獄谷ハイキングの話で盛り上がります。

列車は定刻に阿部野橋駅を出発。
富田林駅で金剛バスに乗車します。
Mさん
「河内長野からの南海バスと違って、混み方は少ないですね」

林道脇に生えていた”ウド”

今日も、この上もない好天に恵まれました
皆さん、心も軽く(?!)、口も軽く、しかし、👀はらんらんと、山菜探索に向けられている?

「あっ、これは”ウド”ですね」
その他、”イタドリ”など、効率的に採取されて行きます。

「昔、OMさんと一緒に登ったのが懐かしいですね」
そうです、彼女も”山菜目”の、達人でした。

カトラ谷、滝際の階段状の岩場を登る


次第に傾斜がきつくなり、谷筋を登る様になります。
所々で、滝の脇の岩場を越してゆきます。
皆さん、ひょいひょいと軽快に越しておいでです。

「先々週の芦屋、地獄谷を彷彿させますね。
でもこちらの方が植生は豊かです」

沢筋には奇麗な滝が


今日の天候は、暑くのなく寒くもなく、快適な初夏の気候です。
「水端と、日陰が涼しいですね」

そのうちにまた、汗をかく夏が直ぐでしょうが、
今ひと時の至福の時です。
巻き道を登り上げます、YSさん?

この谷も、台風被害による谷の崩壊や倒木が多いですが、
快調に登って行きます。

「古希を越してる(中には80越えの方も!)とは、
とても思えませんよ」
 
今度は梯子です


福知山から来たという若い女性が、ずっとスマホで動画撮影です。
聞くと、キャンプ場が満杯で日帰りに変更した由。
「折角来たのに残念ですね。次回はゆっくり来てください」
 
クリン草


道端にはひっそりと綺麗に咲いた”クリン草”がありました。

「もっと群生があったのですが、流されたのですかね?」
金剛山の主”たなべ””金剛の女王”と言うべきか?)、
HNさんが申されます。

彼女は、最低でも週に2回は金剛山を訪れると言われます。
筆リンドウ

どこにどんな花があるか?
よおーくご存じです。

名前を言われても、Bergenには覚えきれません。
いや、ご同類がおられました。
L.のNKさんです。

「今回、”たなべハイク”の会長にご就任された由。
今後のご活躍を期待しますが、それなりに大変でしょうね?」

 
奇妙にねじれた木の枝、太陽はまだ優しい

漸く沢の源頭に到着。
ここからが、絢爛豪華なる!お花畑の始まりです。

「さて、ゆっくりとお花畑巡りです。
いろんなところに生命が宿っているのを感じますよ。
曲がった木の枝にも、不屈の再生エネルギーを感じますね」

”ヤマシャク”、山シャクヤク?、綺麗な花です


ヤマシャクヤク:
山地や深山の林床に生える、野生のシャクヤク。

地下に大きな塊根をもちます。
二輪草

5cm前後の、白い5弁の大輪の花弁に、黄色の葯が目立つ。
2~3日で散る、儚い命だと言うのも頷ける。

「こんな満開の時期に此れて良かったですね。
皆さんに感謝です!」


花が咲いた後に結実すると、次第に大きくなり、

夏に割れて、ザクロのように中の種子がはじけるという。
二輪草の群生地

この種子は完熟のものは黒く、不稔のものは赤く色づきます
色とりどりでとても美しく、花とともに茶花としても愛されている由。

「是非とも秋に、見に来ないといけませんね!」
 
ヤマブキソウの群生をバックに、Bergen,YH,M&YT

Bergenが、「金剛山と聞いて、連想する世界」とは異なる世界が広がっています。

「此処は、本当に素晴らしい楽園ですね。
価値観を改めないといけないと、つくづく感じます。
物を一面からだけしか見て判断してはいけません。
これは”diversity(多様性)”の問題です」
 
山頂広場の八重桜は未だ盛りでした


最後の急坂を登り終えますと、其処は山頂の広場でした。
凄く大勢の人たちが、楽しく過ごされています。

「あーっ、矢張り、この安寧が大事ですね。
コロナも、ウクライナも早く片付かないと、平和は来ません!」
 
山頂の標識にて全員集合


しかし、昼食の場としては、山頂の広場は余りに混雑し過ぎで
落ち着きません。
キャンプ場に移動です。

「その前に集合写真を撮りましょう」
(何時ものようにHNさんが申されますが、
親切な若いお兄さんに写真撮影を引き受けて頂きました)


皆さん、良い表情ですね!
 
キャンプ場の大屋根の下で昼食タイムです


大阪府民に愛され、その頂に幾度も足を運ぶ人たち。
「練成会」という名の、金剛山登山の会があるのは知っていました。

でも、今まで、「同じ山に、何故何度も登るのか?」
不思議に思っていました。
でも、これで疑問が氷解しました。
 
「ちはや星と自然のミュージアム」


今日は「太陽の観察日」で、黒点、フレアなど、
見学に来るようにマイクでお誘いです。

折角の機会ですから行きたいのはやまやまですが、
皆さんは余りご関心ないようです。
先を急がれます。
 
階段を登って金剛山ロープウエイ(跡)に向かいます


山頂周辺のお花畑巡りは、まだまだ続きます。
今度は東面の遊歩道に行きます。

「此処は九十九折の道沿いに、多数の花がみられるようです」

大勢の登山者が行きかいます。
ロープウエイへの道は閉鎖されています。
 
金剛山ロープウエイ(跡)


今は諸般の事情で運休中(最近、廃止が決まった!)ですが、
その施設の撤去費用の捻出もままならぬ
「金剛山ロープウエイ」
その施設が物悲しく見られます。
(山頂の施設では、大阪府営の宿泊施設、「香楠荘」も閉鎖中です)

今日は時間も押していますので、下りも花を観賞できるように
下山ルートを選んで頂きました?!
 
シャクナゲの花も盛りです


今回の山頂周辺お花めぐりでよく分かりました。


「金剛山って、
決して、修験道の山だけではない。
冬の霧氷と雪山登山だけではない。
植林に覆われた、無味乾燥だけな山ではない。
こんなお花畑に恵まれているとは、露知らなかった!
非常に多種多様な、素晴らしい楽しみを与えてくれる、いい山です!」
 
また、”ヤマシャク”です


今回の経験は、今まで持っていた金剛山に対する認識を一変させました。
思っていた以上に、非常に素晴らしい山であるのが、再認識されました。

そんな再認識の機会を私に与えて頂いた、「たなべハイク」の皆さんに感謝します。
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