信州、乗鞍岳スキーツアー |
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2021年3月26〜28日 同行者:NT,U,YS,N&Bergen | |||
訪問先 乗鞍岳 | |||
3月27日:乗鞍岳 ツアーコース(登行&滑降) | |||
8:45リフト登山口出発ー10:00シール装着…13:00位ヶ原…14:00トイレ…15:10肩の小屋…16:00位ヶ原山荘(泊) |
乗鞍岳は、最近の雪崩事故で一躍有名になった? 比較的簡単に(?)雪山登山が楽しめる百名山であるが、 独立峰ゆえの強風、天候悪化による遭難も起こりうる。 何と言っても、3000m峰である。 山頂からの眺望の良さも素晴らしい名山である。 残念ながら登頂は叶わなかったが、好天に恵まれ無風状態。 朝方「カチカチ山」であった雪面も、登るに従い和らぐ。 日頃のストレスを振り払うような、趣のあった山スキーでした。 |
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朝から晴れ空で、前方に乗鞍の山並みがしっかりと見えています。 「今朝の雪は硬いですが、東向きの斜面で風もないので、快適なザラメ雪になりそうです」 リフト営業開始とともに、三本滝の急斜面の上までリフトで登ります。 「此処でシールを着けましょう。此処から、ツアーコースの登りです」 |
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鈴蘭高原から乗鞍岳遠謀、中央が剣が峰 | 三本滝からの最後のリフトを登り詰めた平地で、暫し休憩 | ||
此処でNさんのシールトラブルが見つかりましたが、L.の工夫で何とかリカバー。 やや時間を取りましたが、無事に位ヶ原分岐に到着。 この上で右に行けば位ヶ原山荘です。 今夜の宿泊予定です(^^♪) 雪崩で流された後に、新しい道標が設置されています。 「此処から左手の樹林帯を巻き気味に登って、台地上に行くのですね」 正面の無木立の斜面の上には、雪庇と破断面らしき段差があり、その下には雪で埋もれたデブリらしき雪の塊が見られます。 |
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ツアーコースの最初の急坂 | 位ヶ原山荘への分岐路 | ||
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「あそこが雪崩れた斜面ですね。 見るからに雪崩れそうな、無木立の斜面ですね。 今まで何回も此処を通過していましたが、積雪状態が問題なかったので何とも無かったのでしたね。 今回は重い新雪が50cm位積り、雪崩が発生し易い状況でした。重い新雪ゆえに(安全な木立の中を進まずに)先行者のトレースを辿って雪崩れに遭遇したのですね。心せねばなりません!」 暫くは快適な台地を進みます。左手に高天原の優雅な山容が見えています。 尾根筋には、もう数多くの這松帯が出現しています。 |
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先日、雪崩事故のあった斜面、流心にはデブリが残る | 高天原 | ||
登るに従い、視界が広がって行きます。 今日は快晴なので、遠くまで見渡せます。 「東の遠くに八ヶ岳、その南に南アルプスと手前に中央アルプス。北の尾根の向こうに北アルプスの、槍穂高の峰々、手前に焼岳ですね。それにしても快適な天候と(しんどいが!)気持ちのいい登行ですね!」 漸くスカイラインのトイレに到着。此処から少し傾斜が強くなり、肩の小屋まで登りが続きます。 「周囲の山肌は、白く輝いています! 登山客やスキーヤーも多いですね」 |
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位ヶ原 | スカイラインのトイレ付近、背景は八ヶ岳 | ||
右の斜面からの雪崩を気にしつつ、左から廻り気味に高度を上げて行きます、 傾斜こそそう強くはありませんが、この登りも 「かなり!辛い!」 「すぐそこに見えるのに、肩の小屋は遠かった!」 漸く到着、既に15:30です。 周囲の人影も少なく、剣が峰に登る人の群れも絶えています。皆さんも結構お疲れなので、暫く寛ぎます。 さあ、シールを外して、位ヶ原山荘まで滑降です。 登路通しに暫く進みますが、位ヶ原からは北に進路を取り、東向きの急斜面を下ります 「あの下に見えている赤屋根が位ヶ原ですね。 天候もよく、風もないので気分的には楽です。ガスで視界が利かないと難儀でしょうね!」 |
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肩の小屋手前で終了 | 位ヶ原山荘 | ||
3月28日(日) | |||
7:00位ヶ原山荘…7:30ツアーコース分岐ー(ツアーコース)ー三本滝ー 10:30スキー場=帰神 |
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昨夜は遅がけに登頂したメンバーが19時頃に下山してきた。ガイドツアーで、明日の悪天が予想されるので、強行登頂したという。 部屋は冷えるのだが、寝具で しっかりと防御した(敷きと掛布団、それに2枚の毛布にインナーシーツ、の多重防寒!)ので、寒さも感じずに熟睡出来た。 此処の小屋は若いお兄さんが一人で切り盛りしているようだが、食事もそれなりに工夫してあり、快適な小屋でした。 「有難う御座いました!」 |
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位ヶ原山荘 | いざ出発、旗竿に導かれ林道を戻る | ||
朝食を済ませると、さあ!出発です。 「視界こそ少し悪そうですが、何より風が強そうです。(昨日に確認済みですが)今日はツアーコースを下るだけですね」 ツアーコースまでは、林道をシール登行です。 幸いにも、(小屋のお兄さんが設置してくれたのでしょう)旗竿の赤布に導かれて、迷うことなく位ヶ原の北端に到着しました。 破断面の脇の樹林帯から、旗竿通しにツアーコースに合流しました。 |
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Nさんのスキーが不調 | 昨夜、位ヶ原山荘に遅く到着の登山隊 | ||
ツアーコースの雪はややザラメ状に柔らかくなっており、かなり快適に滑り降りれるようになってきました。 「この雪質なら安心して下り降りれますね。 それにしても、天候が悪化しそうですね。 少し小雨も落ちてきました。先を急ぎましょう」 ゲレンデ内は圧雪もされており、皆さん、流石にリラックスされて優雅に滑降を楽しまれています。 最後に出会ったのは、とても楽しいハプニングでした。 「2月、3月の第4日曜日はイベントがあり、コスプレスキーヤーはリフト代が無料になる様です。 最後にじっくりと楽しませて頂きました」 思い返せば、それなりに充実した2日間でした。 |
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コスプレスキーヤー達、女性の扮装も実は男性!それなりになかなか可愛い雰囲気だが、聊か不気味な一面も? |