六甲 天狗岩南尾根ーダイヤモンドポイントー大池地獄谷西尾根山  単独行
2021年1月2日()      10:30渦森台…(天狗岩南尾根道)…12:50天狗岩…14:15ダイヤモンドポイント…(大池地獄谷西尾根)…16:30谷上駅
参加メンバー:Bergen単独
記念碑台のグルーム像
今回は、以前の課題だった裏六甲のハイキング、、ダイヤモンドポイントからの水晶山の登頂です。
大池から登る記録は多いのですが、ここを下る記録はあまり見られません。
何故?

行ってみてよく分かりました。
急な下りで痩せ尾根、笹や下生えの密生、複雑な分岐等、下りのリスクは高そうでした。おまけに、先週末の寒波による、中途半端な積雪です。
なんとか時間内に下山できましたが、遭難すればただでは済みません。
大池地獄谷西尾根は、他の裏六甲の稜線、谷と同様に、慎重さが大事なコースです。

「今日の”天狗岩南尾根コース”は、Bergenも大昔に行ったコースです。急な登りが特徴的でした。
本来なら寒天橋の付近が登山口なのですが、また同じ過ちを?


今回は「白鶴美術館」BSより、市バス38系統で渦森台まで向かいました。渦森台の住宅の尾根の先に、大晦日に登った打越山が見えています。
例によって、(少し戻ればいいものの?!)西山谷登山口から上流に向かいます。途中で尾根道に合流しようとの腹積もりでした。

しかし、右側の山肌は踏み跡もなく、急傾斜で不安定な足元、密集した木々の枝など、行く手を阻みます。
「気がつけば、片一方のストック?!リックサック内のテルモスが紛失です」
渦森台からの打越山
気を取りなおして急な往路を戻りますが、見当たりません。
「この分ではいくら探しても、見つけられそうにありませんね」
気落ちしてこのまま帰るか?先に進むか?

「失ったものを嘆いても仕方がない。
ここは進むしかないですね。それにしても、熱い紅茶が飲めないのは寂しいです」


急な登山道を先に進みます。
少し傾斜が緩くなっても、まだまだ先は長いです。
漸く視界が広がりますと、天狗岩に到着です。
「いやー、ここからの眺めは最高ですね」
天狗岩にて

六甲ビラから山間の道に入ります。この方が(「六甲ケーブル上」経由より)かなりのショートカットになりそうです。
「途中に別荘や住宅、宿泊施設等ありますが、どうやら利用されなかったり、休業施設が多いようです。六甲の昔の繁栄を知る身には、(現実だけど)辛い現状ですね!」

神戸ゴルフクラブも閑散としている。
フェアウエイこそ積雪は少ないが、グリーンは黒い帆布で覆われています。
神戸ゴルフクラブのクラブハウス
漸く六甲山小学校に到着。
ここは立派な鉄筋コンクリートの建物である。

記念碑台で、しばし休憩。
「今日は閑散としていますね。
以前来た際の、『六甲 ミーッ・アート』のモニュメントも(当然ながら)撤去されていますよ」
六甲山小学校の周囲の道も雪化粧
さて、暫くは道なりに進みます。
旧六甲山ホテルの駐車場も結構車が停まっています。
ホテルの旧館、道路を挟んだ「BBQガーデン」、レストランも営業しているようです。
「阪急さんが手放してから、
名前も変わり(「六甲 Silence Resort」
高級リゾート(?)に変身!
経営は順調なのでしょうか?」

大きなお世話ですヨネ。

予定では、ダイヤモンドポイントから神鉄 大池駅に下山です。
丁字ケ辻の手前で右に曲がります。
「いやー、裏六甲の積雪状況は如何でしょうかね?時間的にはまだまだ余裕がありますが!」
複雑な分岐を読図で進路選択し、漸くダイヤモンドポイントに到着。
旧六甲山ホテル旧館、今は「六甲silence Resort」?高級リゾート施設に変身?
「ここ、ダイヤモンドポイントには、『引き返せ?!』とばかり、Uターンの表示のみです。
水晶山の下山コースの標識は見当たりません。それにしても、大池、三田方面の山並みや街が(遠くにですが)よく見えますね」


よく見ますと、急な笹林の中に、下りの木組みの階段が見えます。読図と尾根の連なりから、ここが水晶山経由の「地獄谷西尾根」だろうと判断されます。
「下を見下ろすと、かなり急な下りのようですが、道はしっかりしてそうです。ヤバければ戻るがよし。さあ!行きますか!」
ダイヤモンドポイントにて
下り出すと、途中から分岐が沢山あるように見えるほど、ルートファインディングに苦労?いや、メインの踏み跡はしっかりしているので、(日も高いので)心配するほどではない。

「それにしても、中途半端な積雪には要注意です。
特に急な下りではスリップに気を付けねばなりません!」

枯葉の上に乗った少量の積雪!
急傾斜の岩の下りは慎重の上にも慎重を期します。
遭難しても、携帯は圏外だろうし、訪れる人も稀と来ているので、
大変です。
ダイヤモンドポイントにて、画面の正面の山が水晶山に通じる稜線
途中で「兵庫山岳会」の標識に出会いました。
現在地点はダイヤモンドポイントと水晶山の鞍部、左の道を取ると「シャクナゲ谷」の道に行くようです。
でもかなりな下りのようです。
谷道の先の状況は分からないので、このまま尾根筋を辿ることにします。

この標識、
「ご苦労様です!気を付けて降りてください」
とのメッセージを頂いたようで、気分もすっと楽になりました
地獄谷西尾根の道標
   水晶山は2つのピークから成り立っているようで、手前(南側)は直登しますが、奥(北側)は左(西側)に巻き道がありました。
迷うことなく左の巻き道を取ります。

聊か不安気味に先を進みますと、尾根筋で直登ルートと合流。
「ほっとしましたね!」

これからもどんどんと急傾斜の尾根道を下ってゆきます。
漸く傾斜が緩みますと、快適なパノラマ道に!
「折角ですから、暫く周囲の景観を楽しみ、水分、栄養補給もしましょう!」
思えば、天狗岩から初めてのカロリー補給でした。
(それだけ切羽詰まっていた?!)
 地獄谷西尾根、最後は快適な稜線の道だ  
  最後は、地獄谷からの立派な階段道に合流。
「地獄谷の遡行路は、2か所ほど水没で通行不可能の由です。なまじ立派な道なので、間違えてこのコースを行く人もいるかな?」
地獄谷を渡渉し、阪神高速北神戸線の橋脚をくぐりますと、気楽な舗装路です。
しかし、例によって新興住宅地であるから、袋小路もある。
前回と同様に、十分な読図が必要だった。

「まずは、(不本意にも失えた物がありましたが)無事に下山できたのに感謝です」
 地獄谷入り口の案内道標  
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