2018年12月 鈴鹿ハイキング
鈴鹿(三重&滋賀) 御在所岳、銚子ヶ口 イブネ&綿向山
2018年12月7()〜9日(  同行者:FI & Bergen
記録
 
鎌ヶ岳を望む

今回の山行は、以前から温めていた案!
その最大目的は、鈴鹿の隠れた奥座敷、
”イブネ”の訪問です。
FIさんとはだいぶ前から、この時期の山行を約束していた。
他の方々をお誘いしましたが、何方も都合が悪く、止む無く2人での山行になりました!
(最初に、「妙義山に登りたい!」と彼女がご希望されました。
でも、都合が合わず、止む無く我々()で出かけてゆきました。
その罪滅ぼしの計画?
いや、そんなことはありません。
鈴鹿の表も裏も楽しむ、貪欲な計画でしたよ!)


最後こそ降雪中の登山になりました。
おおむね好天に恵まれ、3日間のハイキングを楽しみました。
かなり(?!)、満足した旅になりました。

12月7日():神戸から三重県、御在所岳に

7:00岡本 発ー8:45中道登山口…11:00御在所岳山頂…15:00登山口

さて、鈴鹿のハイキングは、まず主峰の「御在所岳」に敬意を払って、その峰の訪問です。
神戸を出発し、昼前に湯ノ山温泉に到着。
今回は御在所岳登山としては初めての(今までは
「籐内壁」登攀が主体だったので、メインルートは「裏道」でした。

鈴鹿、御在所岳、中道のおぼれ岩

中道よりロープウエイ(休業中)、鎌ケ岳を見る
「鈴鹿山脈」は、三重県と滋賀県の境をなす山脈で、北東から南西に長く連なっています。
その山々の秀峰を捉えて、「鈴鹿7mountains*」やら、東近江町内の「鈴鹿10山**」などの捉え方があります。

それでも!、鈴鹿の盟主といえば、最高峰の「御在所岳(標高1212m)」でしょう。
その南は「武平峠」の鞍部で、「鎌ヶ岳(標高1161m)」隔てられます。

三重県側から見上げますと、御在所岳のもっこりした山塊より、南の「鎌ヶ岳(標高1161m)」の著明なピラミダルピークがより印象的です。

「世の中、優秀に見える弟に苦労される長男は尽きません。やはり)カインとアベルの葛藤は現代でも生きているのですね?」
男兄弟のいない二人には、なんだかよくわからんが?

御在所岳最高峰への最後の階段

山頂の三角点にて
このコースは、急なだけあって、どんどんと高度を稼ぎます。
Bergenも、卒後はある程度は鈴鹿に行きました。
概ね岩登りか?沢登が主体でした。

でも、ピークハントを見返しますと、結構登っているのでした。
鈴鹿7mountains: 雨乞岳、御池岳、藤原岳、鎌ヶ岳、御在所岳、竜ケ岳、、釈迦が岳

東近江市の認定、”近江10山”の登頂自体、少なかったように記憶しています。結構、マイナーな山も入っているのですね。
「今回は、全部踏破が目標です」

 標高差800mの登りで、頂上台地に到着です。
「此処まで来ると、あとは激しい登りはありませんよ。
やっぱり!ほっとしますね」

富士見岩から、伊勢湾周辺の絶景が楽しめます。

御岳大権現にて

ロープウエイ山頂の石碑群
今回は時間も十分あるので、折角ですから、今まで知らなかった、御在所岳周辺の名所(?!)も回って見ました。

「頂上から赤い屋根が見えますね。地図からすると、あれが御岳大権現の建物ですね?!」
そのほかにも、結構見どころが多いのです。
ゆっくりと見て回りました。

霧に閉ざされた視界も、次第に拡がって来ましたが、遠くは見通せずでした。
伊吹山は無理ですが、御池岳は何とか見えているようですね」

樹間より籐内壁を仰ぎ見る

藤内小屋
今日は「中道」より上がったのですが、下りは「裏道」を取ります。
最初は急な九十九折りに登山道が付けられています。
岩場も所々に混じっています。
「その代わり、急激に高度が稼げますよ。
でも、所々要注意ですね」

整えたハイキング道でも、岩場には注意が必要です。

途中で、入り口が大きく崩壊した「籐内壁」の沢筋、藤内小屋などを
見てゆきます。
今夜は、何処かで幕営?
でも、
「その前に、湯の山温泉の国民宿舎で汗を流しましょう!」
12月8日():杠葉尾から銚子ケ口、更に「イブネ」台地に

6:30登山口…10]00銚子ケ口(東峰)山頂…14:00イブネ台地…15:45東峰…18:00登山口

 今日は本命の銚子ケ口縦走!出来たらイブネまで行きたいが?
この領域は初めての所です。さて首尾は如何でしょうか?

登山口の標識

銚子ヶ口東峰にて、FIさん(左)とBergen
「道の駅」から銚子ケ口登山口に移動して出発。
無風で快晴、素晴らしいハイキング日和です。
最初は植林帯を進みますが、漸次傾斜も増してきます。
さらに登っていくと、右手の須谷川が登山道を横切ります。
「ここはこの長いコースでも、良い給水点ですね。
イブネで幕営する際は、ここでの給水は可成り助かりますよ」


更に傾斜も少し急になり、長い距離を登ると、そこが銚子ケ口(東峰)でした。
ここでとんでもない間違いが!!
なんと、真っすぐ南に下り、テープのある沢筋に迷い込んだのでした!
「地図を確認して誤りに気付きました。これで1時間ロスです」
本当に注意が必要です。

大峠

イブネ方面の大パノラマ
続いて道間違いの混乱を引きづっての混乱の中、難しいルートファインディングで先を進みますと、
「大峠」です。
ここからは急で、右の切れ落ちた痩せ尾根の、長い岩肌の稜線を登らなければいけません。
これは可成り集中力が必要ですよ!」
漸く、霧氷で輝く「イブネ台地」に到達します。


台地に上がれば、主稜線上は平です。
立ち止まって景色を眺めると、素晴らしい景観が広がっています。

「また次回、十分に時間をかけて来ましょうあ。これでは、不完全燃焼です。雨乞岳を絡めての登山も面白いかもしてません」

イブネ方面を望む

東銚子ヶ口を望む
快晴、無風で稜線を快調に進みます。
鎖場にも、やせ尾根にも段々慣れてきます。
「この慣れた頃が危険ですね」
一瞬の気の緩みが危ないのです。
(難場より、それを終えた後の、眺めの良い気の抜けるところが(統計的にも)遭難多発地点です)

下を見ますと、濃尾平野が広がっています。
南は絶壁ですが、北側も結構切れ落ちています。
12月9日():綿向山

8:400登山口出発…12:00綿向山山頂…14:00登山口ー帰神

 昨日も道の駅の駐車場で幕営でしたが、非情な雨が!
今日は
「天狗堂」に登頂予定でしたが、思わぬ積雪が、さてどうする?。


綿向山の駐車場広場

出合小屋
 滋賀県鈴鹿の旅、3日目は茶屋川の奇峰、「天狗堂」です。
遠くから見ると、立派なピラミダルピーク(登山者はなんだかこんなピークに弱い?)です。
鈴鹿山脈の中で、結構奥にあります。

当初、君ガ旗の登山口から登るつもりでしたが、この降雪ではノーマルタイヤの車では、
下山時に降りれないリスクが?!

そこで急遽目的地を変更。
鈴鹿の南、以前に1回(積雪期)登頂した、「綿向山」です。

駐車場から少しの林道歩きで、出合小屋から九十九折の登山道です。
歩きやすいので、どんどん登ってゆきます。

行者コバの祠、積雪なかなかきれいです

山頂にて、FIさん(右)とBergen
傾斜が強くなるところで、行者コバの建物0が出てきますと、
積雪は可成り増加!
この後は、凍結した雪面に、緊張しながらの登行です。

「まあ、基本的に、アイゼンとピッケルの世界ですね!
下界で軽く見たのが過ちの元ですね。
でも何とか登頂出来たのはラッキーでした」


本当は、経験の少ないFIさんを、十分にガード(その必要もなかったかも?)しなかった、
Bergenが責められるべきでしょう。

山頂で記念写真を撮りますが、
「何だか、ピンぼけ!」
最後の山を象徴しているようです?!
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