大峰 神童子谷遡行
2017年7月8日(土)〜9日()      同行者:神戸山スキークラブ4名
(N,NT,M&bergen)
記録
7月9日():「神童子谷」遡行 6:40林道駐車地点…6:50林道終点…7:00入渓…7:30へっついさん
…7:40赤鍋滝-8:20…9:50釜滝…10:30二の滝…10:50一の滝 昼食-11:20
…14:20駐車地点

4::00起床朝食6:00出発ー6:30入渓点11:000終了点…入渓点ー「天ノ川温泉」入浴-18:00帰神

さて、未明に「観音峰登山口の東屋」で仮眠(わずか2時間?!)
起床後は、大川口に移動、林道終点に車を止めて、神童子谷の遡行です。
今朝は何とか曇りですが、昼からは雨の予想です。
さて、首尾は如何でしたか?


例によって仮眠した場所(観音峰登山口の東屋)は、極めて快適でした。
「それにしても、2時間の仮眠では!中途半端ですね」
でも、久しぶりの沢です。
神童子は、2012年にWT,ADさんと(偵察行!!)出かけて以来である。

さあ、出発です。
Nさんが言う。
「入渓点までは結構長いですよ」

林道の先端まで車を進め、駐車スペースに車を止めます。
「6月で、天候予想が悪ければ、流石の人気沢も空いてますね?」
川面を見下ろすと、水量はやや増加の様であり、先行きに不安が!
入渓点で出発準備完了
  皆さんそれぞれに沢装備を完了し、いざ、入渓です。
颯爽と、先ずは二股(釜滝)に向けて出発です。
「今日は午後からは雨の予想です。
それまでに、二股か?犬取谷の滝までは?足を伸ばせるでしょう」

これが楽観的な見通しだったのは、後に分かる羽目になる?!

左岸に壊れた遊歩道が続きます。
その際終点より本流に入りますと、素敵な沢が展開します。
水は美しく、岩は白く、緑の自然林が花を添えます。
でも直ぐに左岸の大崩壊地帯を通過します。
川際の浅瀬を探して進む、水は冷たい。
最初は、小さな淵と小滝の連続です。
そのうちに「へっついさん」が出現。
(これは、台所の「炊飯場」の意味です)
何故?「へっついさん」なのか?両側の岸壁が狭まっており、(お鍋を)挟ませる、最初の関門です。
昔は、ここの突破が、(泳いだりした)難関だったそうです。
今回、これは胸までの水量で突破出来ました。
「へっついさん」
やがて、この沢の白眉を印象付ける、「赤鍋滝」が出現
Nさんは,山行企画立案者でもあり、遡行経験者でもあり、ルート開拓に勤しんでいます。
「Nさん、気をつけてよ!」

ここはロープを出します。
途中の支点(ハーケン)でランニングビレイを取り、先に進みます。
「今日は左の壁からの滝状の水量が多いですね。
それにしても天候が不安定なのは、不安要因ですね。
でも、こんな天候なら、何とか目的地までは行けそうですが」
赤鍋滝のルート開拓するNさん。行動力は素早い。


赤鍋滝を突破すると、その上にはへつり、高巻き不能な淵が!
しかも、水量が多く、淵はほぼ満杯の状態です。
「以前はこうでなかったよね。
やはり水量増加が関係しているのでしょうか?」

ここは泳ぐしかない。それにしても、水流の激しさ!
ここはリーダーのNさんが、「ざぶん!」とばかりに飛び込まれます。皆さん一瞬、あっけにとられました。
「おお!、ようやるのう!」

めいめい、後に続きます。
私は最後の浅瀬でNさんに引き上げて頂きました。
「有難う御座いました。
水量が多いと、印象がまるで違いますね」
ここは泳ぐしかない淵
やがて、休憩に適した地点、「釜滝」に到着。
「此処が両股(犬取谷とノウナシ谷)の分岐部です」

2人の7Nさんは、淵の中に胸まで体を沈め、記念撮影に励まれています。でも、私は、膝まででお願いします。
「矢張り、『キンチジミ』は避けたいですね。
実のところ、体全体に悪寒が来ます」


この滝の右岸に、急傾斜ながらはっきりした巻き道が作られています。沢の分岐点は広く、所々に幕営適地も見られます。
今日は左、犬取谷の遡行を、リーダーが決定します。
釜滝
しばらくは単調な河原歩きです。
でも、へつりや高巻きには事欠きません。
「この谷は初めてですが、ノウナシ谷に劣らぬ変化のある沢ですよ」

所々に小さな淵を持つ滝があり、的確なルートファインディングが求められます。
リーダーは冷静に指揮を行います。
結局、一の滝の下まで行ってきました。

 
へつりで遡行
二の滝はゴルジュの奥に見えています。
やや陰鬱な印象で、一見したところ
「何処から登るのか?」といぶかりますが、
右側の河段を登って行けば簡単に滝上に到達しました。
一の滝に到達したところで、時間切れ!

往路を辿ります。
釜滝の下降路(巻き道)付近で(予定通り?!)降雨が!!赤鍋滝近くで小雨、更には雷鳴まで!
赤鍋滝付近の水量は往路よりかなり増加し、すごい迫力です。

「これは渡るのも命がけですね」


この増水の沢の中!他チーム(ガイドツアーの女性軍!)が滝滑り遊びを楽しんでいます。
「これは早々に脱出ですよ」

天の川温泉で入浴し、冷えた体を温めました。
二の滝
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