京都北山、小野村割岳ハイキング
20153年5月5()〜6日()     WT、AD(大学山岳部OB)&Bergen
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5月6日():小野村割岳(早稲谷川より)登山
GWの連休後半は、淀屋橋の山の会、神戸スキークラブ(KMSC)とも予定が合わず,久しぶりに大学山岳部のOBでの面々と京都北山の小野村割岳を目指した。

「WTさんは現地(広河原)集合、BergenはAD君に阪急南茨木駅でpick-upしてもらいます。幸いにも、予想通り好天候に恵まれそうですね」

早稲谷川林道の脇の台地で幕営。
テント設営後、ビールで乾杯!と思うと、何と!?
スパーで買ったはずのビールが無い!!!
「ビールが無いと寂しいですね。買いに行ってきましょう」

WT先生にわざわざ花脊まで買いに行ってもらい、おいしく頂く。
「フーッ、やっぱりはじめはビールですね。今夜はパエリアです」

シェフのADさんの宣言で、賑やかな宴会の始まりだ。

宴も半ばを過ぎると、学生時代のようにキャンプファイアも始まった。懐かしい北山の自然に囲まれた、心安らぐ雰囲気は最高でした。(あとで検証すると、どうもスーパーの店員さんのレジ漏れだった。2つ目の籠を別の人のと勘違いして、積算しなかったようだった)
早稲谷川沿いの幕営地で夕食作り

今日の行動予定は長く、しかも車両の移動も必要だ。
早朝に起床し、朝食(ラーメン)を頂く。
佐々里峠の登山口に2台の車で向かう。
「佐々里峠に1台デポですね。
此処も、以前から気になっていた山です。
佐々里峠から京大の演習林に入る人はいても、小野村割岳に登山する人は余りないでしょうね?」


登山口に車を置き、パッキング中の単独行の男性と話しする。
定年後に色々と出かけているそうで、この山域は初めてなので来たという。

「2台車があると便利ですね。折りたたみの自転車を乗せてきたこともあるそうだ!」
ATさんの車に乗り換えて早稲谷川の林道に向かう。
佐々里峠の登山口(石室)
  奥に進むに従い、次第に荒れた林道になってくるではないか!?
「何処までいけるかな?」
地図上は頂上直下まで林道が続いているのであるが、やがて路肩の崩落と沢筋のガレの押し出しにより、比較的早期に行く手を阻まれる。

「ここから歩きですね!」
ガラ場を乗り越え、崩落した沢筋の深い溝を跨ぎ先を急ぐ。
「今日(の天候)は少し曇天気味ですか?」
最後は、微かな踏み跡の九十九折れの、急登の崩壊した林道である。

林道は途中で2本に分かれますが、緩やかな右側を取りました。
「これ(右側)は地図にはない林道ですね。途中から左の尾根に取り付けば、尾根伝いに(山頂まで)行けるでしょう?」
やがて正面に植林地帯が見えてきました。
方角からは(山頂と)逆方向です。
此処からは西と南側の展望が開けます。
早稲谷林道は方々で激しく破壊されている
南方面には、北山の山並みが見えています。
周りは濃い植林のスギ林ですが、広葉樹も混ざっているので比較的行く方向が見渡せます。

この辺りの山域の特徴でしょう。
「標高こそ1000mに足らないのですが、非常に趣のある山域です。所々にある杉の巨木が気になりますね!」
あちこちに巨大杉が見える
尾根筋を北に進み、小ピーク状の台地に到達。
どうもここが951mのピークらしい?
なだらかな傾斜で裾野を形成している。
「これで北に進路を取れば良いはずだが?」

人間、ついつい勘違いをしてしまうのですね。
2本程稜線を慎重に下りますが、いずれも稜線が(予想の、「小野村割岳」に)連続せず、谷に下って行くようです。
「これはいけませんよ!何処かで根本的な勘違いしていますね。最悪、(山頂へのルートが分からなければ)元来た道を引き還さないといけませんな?」
此処は冷静に考えないといけない所です。

「除外診断すると、やはり951mピークの東の尾根しかない!」
人間すべて、計画を立てた時の、謙虚な心が大切である。
有効な決定打は、タブレットの付属のGPSソフトでした!
現在位置確認して、無事に山頂に到着です。

「ああ、長かったですね」
小野村割岳山頂にて(左よりBergen,ADさんとWTさん)
途中で(演習林の奥部に至る廃道を間違えて進んで戻ったり)試行錯誤の上の山頂です。
山頂からの(北方の)、人工物の全く見られない眺望は、素晴らしいです。
頂上の少し南で昼食のサンドイッチを頂きます。
「いやー、心が落ち着きますね
何時も楽しく、新鮮な山登りを目指したいですね!」

大洞山山頂にて(左よりADさん、WTさんとBergen)
山頂での記念撮影の後、佐々里峠への周遊道を進みます。
小野村割岳からの登山道は、比較的整備されています。
途中のピークの登り下りは結構な急傾斜ですが、尾根筋は快適なプロムナードです。

「いやー、メンバーに恵まれ、楽しい山登りが出来ました。
此処は地図読みの練習に最適です」
この辺りの(高く伸びた樹木で)見通しが利かない地形は、曲者です。霧や天候悪化が加われば、更に最悪です。
地図の読影と地形の確認 に、時間を取られる覚悟が必要です。

「それにしても結構長い行程です。
道間違えには、何事も油断大敵、虚心坦懐です。
踏み跡に迷えば、躊躇なく戻って再確認が大切です」

さあ、漸く佐々里峠の石室が見えて来ましたよ。
後は車の回収です。
「皆さん、ご苦労様でした」
遠くに霧氷の高見山を見上げる
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