カランクルン、台湾、雪山&玉山登山ツア

2014年5月22〜28日     リーダー:HTさん、カランクルン:MSさん、淀屋橋労山:Bergen
台湾には06年に観光旅行に行ったが、山登りはせずであった。
ツアーで自由時間もなかったので、有名な阿里山鉄道にも乗れずじまいだった。
台湾のあの小さな島に、3000m以上の山が100以上あるという。
これはもう、ビッグ屋久島です。
台湾最高峰の玉山(3952m)は以前から行きたかった山であったが、今回はNo.2の「雪山」(3886m)も行ける
段取りをしてもらった。些か忙しない旅であったが、予定通り2山とも登頂出来た。

5月22日(木)
移動、関空から台北へ

関西16:05〜(ピーチ航空MM027)〜17:55台北  宿泊:台北帝后飯店(エムプレスホテル)
5月23日(金)
台北から雪山登山口、山荘へ

台北=(約200Km)=武陵農場(昼食)=(2q)=15:00雪山登山口(2140m)/検査所(入山手続)〜16:30七?(シチカ)山荘(2510m)
宿泊:シチカ山荘

前日は関空からピーチ航空で台北入りです。
「前回は確か、8年位前でしたね!懐かしいですね」
早朝、ホテルから雪山登山口に向かいます。

高速道路はかなり混んでいます。
台北の中心部からは南東の方角ですね。

「このSAのオブジェは素晴らしいですね。
この辺り、林檎が採れるのでしょうか?
南国ですが、標高が高い?」

チャーターしたミニバン、VW製でした。 途中のSAにて、リンゴのモチーフのオブジェ
途中の谷筋には、これでもかこれでもかと、延々とスイカ畑が続きます。洪水になると即!冠水するような畑である!
「あーっ、これだけ(作付面積が)多いと、国内だけで消費できないですよね」
MSさんがノタマワレます。

昼食は途中のレストランで摂ります。
しゃぶしゃぶと、おかずのアラカルトです。
昼食を済ませると、更に谷筋を進みます。

「いやー、聞きしに勝る綺麗なところですね!」

途中の谷は一面のすいか畑 試食に励むMSさん
漸く登山口に到着します。
空は生憎の小雨模様です。
雨具を着け、足元も固めていざ出発です。
今回はコックさんが帯同するので、食事の心配は無しです。
「さて、どんな料理がいただけるのかな?」

山荘までの登山道も、特に変わったこともなく、
普通の樹林帯の中の九十九折れの道です。
1時間の予定ですが、もう少しかかりました。
登山口の管理小屋 Bergen
さて、山荘に到着です。
宿泊棟は、2段のカイコだなが通路の左右に配置されています。
食事と調理は食堂棟です。
だだっ広い部屋の中に、調理用と食事用の机とテーブルが配置されています。

さあ、食事ですよ!!
「なかなかおいしいですね」
途中のシチカ山荘にて宿泊 コックさんの作った夕食
5月24日(土)
雪山登頂、シチカ山荘へ

4:00シチカ出発…6:30東峰…7:30三六九山荘…11:00雪山山頂…16:00シチカ山荘
宿泊:シチカ山荘
今日は雪山のアタックの日です。
結構標高差があるので、朝早くから出発します。
東峰、三六九山荘を経て山頂に向かいます。
「今日は何とか雨にならないようですね。山頂での眺望を期待しているのですが?」
さて、どうなりますことやら...
出発の朝、Bergen H隊長
山荘からは非常に変化に富んだ登山道です。
針葉樹の森の中の急登や草原のなかの道を進みます。
変化に富んでいるのは山だけではありません。
登山道の周囲には沢山の花たちが咲いています。
花も目を楽しませてくれます。
「まさしく、天国ですね(?)」

山頂に向かう稜線上に、雪山東峰がありました。
「ここで3201mですから、標高差はまだ700m近くあるのですね」
小屋に向かう 雪山東峰
やがて稜線から山肌をトラバース気味に下り、草原を抜けると三六九山荘に出て来ました。
「これから先に向かうと、山頂直下は一面の石楠花畑です」 
H隊長が申されますが、この辺りにはまったく見られません。
「ほんまかな?ですね」
思わずツッコミを入れそうになりましたが、口にチャックです。
「見てから言え!」ですよね。
草原に 途中の小屋
小さなコルを越えると。そこからはカール状の地形に変化。
正面に雪山の山頂が遠くに見えています。
「あれが山頂ですか?かなり登らないといけませんね」

足元を見れば、一面の石楠花です。
「おっ、やはり本当でしたね」
崩れやすい砂礫の登山道をひたすら登ります。
途中の谷は一面のシャクナゲ 漸くカールの登りにかかる
漸く山頂に到着。
残念ながら、眺望はいまいちです。
「少し靄があるのですね。
仕方ありません。
登頂出来ただけ幸せですよ」

人間、欲をこいていたら、幸せになりません。
謙虚さが大事!
(その昔、「徒然草」を書いたのは、吉田謙虚でなくて、兼好でしたか)

今夜もシチカ山荘に宿泊です。
雪山山頂 西峰の手前で
5月25日(
シチカ山荘から阿里山へ

6:30出発ー8:30朝食ー9:30道路通行止めー21:30阿里山(泊)
宿泊:阿里山閣大飯店
早朝に山荘を出発。
本来なら台北に戻って玉山を目指すのだが、山岳経由で南の阿里山に向かうという。
(これは結果的に大きな時間のロスになったが、何事も経験である。めったに行くことのないだろう、台湾中央部の道を走れて、視覚的に多いなプラスになりました)

まず最初、途中で道路工事のため、時間制限で通行止めである。
いきなりの通行止め 対向車線も待機中の車でいっぱいだ
次いでは、山越えで阿里山に向かう道路の通行止め。
これは崖崩れによるものとて、このルートは断念。
「さて、阿里山には如何して行くの?」
今行程の(?!)最大のピンチ?
いえいえ、ご心配ありません!!
「正解!
本来の阿里山登山ルート、嘉義からの道をとりました」


夕食は嘉義でとり、暗い道を阿里山に向かいます。
いくつもの集落があるようなのですが、暗くてよくわかりませんん
「どんどんと標高を上げていきますね。それにしても、阿里山は大観光地なのですね」
昼食 阿里山のホテル
5月26日(月)阿里山から排雲山荘へ
阿里山閣大飯店8:00=(専用車)=阿里山新中公路(台18)=09:00上東埔(トンプー)駐車場〜(?行)〜検査哨(入山手続)〜2.7km林道(シャトル)〜9:50塔塔加(タタカ)登山口(2600m)〜(8.5q 登山道)〜15:30排雲山荘(3402m)
宿泊:排雲山荘
出発まで時間があるので、阿里山鉄道(嘉儀までの全線は開通しておらず、観光の一部路線のみ運行)の列車を見に行く。
「トロッコ列車ですね」
阿里山山頂周辺は整備された公園のようで、いろいろな施設が整備されている。
「日本の高野山や箱根見たいですね」
「何でも比較するなと言ってるやろ!」

時間が来ますと、バスに乗って入山検査所のゲートに向かいます。ゲートで(入山管理を行う)警察の車に乗り換え、本来の登山口に到着です。
阿里山鉄道、今は観光路線のみ運転 登山口の管理警察
今日は一応、晴れ空です。
樹林帯の谷沿いのトラバースルートを登って行きますと、眺望が素晴らしいです。
H隊長は何度も来ているので気にもしませんが、我々は大感激です。
「今回は(雪山と違って)大眺望が期待できそうですかね?」
(下駄を履くまで(山頂に行かない限り)分からない!
反省がないのだね。それは甘いと言うのだよ?!)

さて天候は?
登山口にて ト最初は緩やかな登りだ
取りあえずは排雲山荘まで、緩やかな登山道を歩いて行きます。途中に適当に休憩所や案内の看板があります。
「こちらの、高山病の症状を示すポスターはいやにリアルですね」
そう言われれば妙に納得です。
山肌を穿って道は進む 高山病発症啓発の看板
途中で巨大な壁が広がっています、
「大峭壁」です。
この山はこんな岩盤から成り立っているのですが、登山道の中で唯一露出している地点です。
「傾斜はそうきつくないし、クラックを辿れば登れそうですが?」

H隊長の先導の下、「平日ならず者登山隊は、
排雲山荘(これもすごい名前ですね、雲を排する、高い高度にある小屋と言う意味ですか)目指して、先を進みます。
アベラウ山山頂
漸く排雲山荘に到着です。
残念ながら、雲を排するとは行かないようです。
山頂付近にはどんよりとした霧がかかっています。
「明日の天候は?期待薄か?」

ここは食事と寝具が付いているので、楽チンです。、
「明日も早いのでさっさと寝ましょう!」
きれいな小屋ではあるがどうも居心地が悪く、
「館内がやや暗いせいですかね」
翌日の予定が決まりました。
漸く山荘に到着 排雲山荘
5月27日(火)排雲山荘から玉山登頂後、高雄へ
03:00起床、朝食。03:30排雲山荘発〜05:30玉山山頂〜08:00排雲山荘09:00〜12:00塔塔加(タタカ)登山口〜13:30上東埔駐車場=14:00上東埔駐車場発=(專用車)=高雄【瀚品飯店シャトー・ド・シン】

宿泊:品飯店(シャトー・ド・シン)
朝早くから食堂には大勢の人たちが並ぶ。
といっても日本の山小屋ほどでは無い。
「流石は人気の山ですね。
でも、入山制限があるので自然が保たれているのも魅力ですね」


今日は空はどんよりと曇っています。
登るにつれ、霧が立ち込めてきます。
急な傾斜の岩稜の道を、四肢をフルに使って登ります。
「えらく高度を稼ぎますね」
穂高のザイテングラードのようです。
暗闇の中を出発、H隊長 山頂にて、Bergen
この山の荒々しい岩盤の斜面は、冬には一面の雪山に変身するのだろう。
「これはぜひとも、冬の玉山にも来ないといけませんね!」
H隊長「何時でも案内しますよ」

頂上には岩峰を詰めて登るが、あたり一面霧で視界が見通せない。これは長居は無用である。
「また宿題が残りましたね」
また来る気である?!
天候待ちの人々を残して、早々に山頂を退去する。
矢張り霧は晴れない 漸く風のないところに避難
急で、一瞬たりとも気が抜けない山道を下山。
漸く排雲山荘に到着。
「下りは流石に早いですね」
山頂方面を見上げますが、霧は全く晴れるそぶりも見せません。
「早々に下って正解でしたね」
Bergen!
「だから!言ってるやろ」
H隊長のお言葉。

まあ長居は無用です。
デポした荷物を取り出し、下山です。
漸く山荘まで下山 山荘を出発、山頂はまだ霧の中
登りはあまり気にもならなかったのですが、帰りによくよく見てみますと、多数の桟道や橋、それに岩を穿った登山道です。
「まるで黒部川の下の廊下のようですね」
下りだと(左に見える)急峻な崖がたいそう気になります。

「なにを今頃言ってるのだ!(せっかく徹夜して作った)計画書を読んでないな?」と、H隊長の叱責が飛びます。
滑りそうな木の桟道や岩盤は注意深く下ります。

われわれが登ってきた時間にまた、大勢の登山者が登って来られます。
「何時もながら、(下りに登りの人と行き違うと)ほっとしますね」
もう登る必要がないのと行程が分かっているので、ほっとするのである。
途中の桟道 漸く登山口に
5月28日(水)高雄から関空へ
12:00(タクシー)高雄国際空港 高雄14:10〜(MM036)〜18:00関西

今日は帰国するのみ。誰言うとなく(出発まで観光にも行かず)ぐうたらを決め込む、惰眠を貪る?
強行軍のお疲れが出てきた?
まあこんな日もあってよろしいでしょう。

今日は何とか青空です。
「山中もあまり天候に恵まれませんでしたが、1日前だと雨中の登山だったそうです」
男3人のむさくるしい一行であるが、何とか予定を無事終了
「いよいよ帰国ですね。また仕事か!!」
阿里山から下る
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