栂池、白馬乗鞍、蓮華温泉&雪倉岳 山スキー
2014年4月23~26日     同行者:MY,SH,MS&Bergen(カランクルン会員&会友)
4月23日:出発


20:00新大阪駅集合-名神ー中央道ー(途中、仮眠)

 カランクルンのメンバーで、以前から約束していた蓮華温泉ツアーに出かけた。
今回はMYさんをリーダーに、白馬乗鞍から天狗の庭経由で蓮華温泉、翌日は雪倉岳ツアー。
最後の日はクラッシックな木地屋への滑降で終了。
天候に恵まれ、極めて楽しい山行が出来た。

4月24日:栂池高原自然園ー天狗原ー白馬乗鞍ー天狗の庭 滑降

9:00 栂池高原自然園ロープウエイ乗り場 出発
12:00 白馬乗鞍山頂
15:00 天狗の庭を滑って、蓮華温泉


前夜の十分な睡眠が奏功したのか?予定より早々と白馬乗鞍、白馬大池に到着した。
小屋脇の斜面より、トラバース気味に下降して行く。
天狗の庭からは、傾斜の緩やかな地点を目指して、地形選択を進めて行った。


栂池のゴンドラ
今回は、気心知ったカランクルン会員メンバーとの、クラシックルートを登下行する山行計画である。
「幕営なんかのしんどいのもかなわんし、日帰りコースの連続がよろしいね」
事前に、意見のすり合わせを行い、安全、安心なこのルートに決定したのであった。

極めて短時間の休憩を取りながら運転を交代し、中央道をひたすら走る。駒が岳SAに到着して、迷うことなく此処で仮眠。
翌朝は、快適に近い(?)目覚めである。
車内でお休みになったMSさんに、テント組に御目覚めの催促。

天狗原の登り、なかなかしんどいです
白馬乗鞍登頂の途中にて
栂池高原までは、長野五輪時に更新された国道を走る。
ゴンドラ始業時刻の1時間前に到着。
今日は予定通りの久しぶりの快晴である。
山スキー装備を整えながら、ゴンドラ出発時間を待つ。
「矢張り快晴無風の好環境、これはうれしいですね」

栂池スキー場からゴンドラ、ロープウェイを乗り継ぎ、栂池ヒュッテへ。天狗原、白馬乗鞍岳(2469m)は、BCのメジャーエリアで、平日でも結構な数の人が登っています。
栂池自然園から(進行方向に向かって左寄りに)トラバース気味に進むのが、天狗原への最短距離である。成城小屋を右に見て、左の斜面に取りつく。
疎林の中の結構な傾斜だ。
やがて、尾根も狭まり、正面に白馬乗鞍の最後の急傾斜が見えてくる。
ここが天狗原のコルだ。
「記録と違って、比較的早く着きましたね」

何といっても、編成がロートル隊なので、(全員60歳以上、未体験、急傾斜ーMYリーダーを除いてーの)天狗の庭経由の蓮華温泉への到着時間を心配したのであった。
まずは急なトラバースで広い雪面に下降。
そこからも大概の急傾斜である。
見下ろすと、蓮華温泉の屋根が見えている。
「見えていますが、(到着は)中々ですね」
白馬乗鞍から白馬岳 蓮華温泉を見下ろす

天狗の庭付近の急傾斜面

蓮華温泉に向かうには、この急傾斜を下らねばならない
ここまで来ると、雪倉、朝日岳の景色が素晴らしい。
広大な雪景色を堪能しますが、ルート取りは微妙です。
取りあえずは、緩傾斜での川床への下降点を探します。
「此間の昼闇山のメモリーが蘇りますね?」

気象予報士でもあるMYリーダーによると、
「この春の傾向として、積雪量は例年より少なく、標高が下がると 雪面はガタガタで、雨水が流れてできた縦溝がいつもより
早めに成長している場所が多く、快適なスキー滑降はできません」
由。
やはり、苦労しますね。

谷に下りるルートが結構な急傾斜である。
地形が非常に似通っているのだ。

蓮華♨から雪倉岳

ようよう蓮華温泉到着
急に谷へ落ち込んでいる斜面にビビりながら、下降点を探しつつ、目の前に見えている広い斜面を下る。
傾斜は45度くらいか?
「技量と安全性を考えて、下降ルートを探さないといけない!」
でも、皆さん!意欲は十分だ。
川床に下りると、坪足で蓮華温泉到着!
連休中だと大勢の客で混雑する蓮華温泉ロッジだが、今夜は10人以下の利用者だ。

「しんどかったですが、露天風呂に行きますか?」

人間は、現金なものである?
露天風呂から見渡す逆光の栂海連山の眺めが最高でした。
4月25日:雪倉岳(滝の谷)2000m地点まで
6:30 蓮華温泉 出発
13:05 雪倉岳2000m地点
16:00 蓮華温泉

ようよう兵馬平に到着

兵馬平にて
今日の日程は、雪倉岳の登頂(これは希望的、現実は不可能なのは皆さん、納得?!)と滑降が目的である。

蓮華温泉の親切なスタッフからの忠告で、
兵馬平へ下ってから登るコースを選択
(山腹をトラバース気味に行くコースもあり)
雪倉岳山頂(2611m)までの標高差は!1300m以上です。
「行けるところまででしょう?」
瀬戸川への下降地点を迷い、一旦かなり上まで対岸の斜面を登ってしまいました。
「これは私の地形のご判断が大きいです!クシュン」

瀬戸川のスノーブリッジを渡り、雪倉岳の急斜面に取り着いた時点で(登頂困難は)確信に変化?!
でも、広大な谷をひたすら登りました。
シールのスリップは疲れます。

ルートを間違えた! 結構な急斜面もある、SHさん
出発してから6時間、標高2000mを最高到達点とする。
雪面も輝いてきています。
頂上まではまだ600m以上あります!


「この辺りが適当ですね。
雪の状態を考えると、潮時ですね」

広い谷を登る 振り返れば、雨飾山が聳えている

登りに幾ら苦労しても、、下りはあっという間に滑り降ります。
瀬戸川床に到着しました。
兵馬平から蓮華温泉への登りは、行きと異なって未体験のトラバースルートを取りました。
GPS頼りと言っても、上り下りやリッジなどもあり、なかなかの難行苦行です。
「まあ、晴れていて良かったですね」

蓮華温泉に到着しましたが、流石に疲れたので、露天風呂はパスです。
雪倉岳には届かない。いざ滑降 帰りはトラバースルートを進む
 
蓮華♨キャンプ場
 
漸く温泉に帰ってきました
矢張り1000m越えの高度差は大変です。
雪倉往復のみならず、兵馬平までも結構(200m位?)下らないといけません。

「そうすると、(雪倉山頂往復だと)累計高度差 3000mになり、これは大概なアルバイトです。
今夜はゆっくりと休んで、明日に備えましょう!」
4月26日:蓮華温泉ー木地屋

7:20 蓮華温泉…7:45ヤッホー平10:45角小屋峠13:30 木地屋

今日の予定は、当初は振子沢から天狗原に登り、栂池に!
でも、「これはイマイチでない?」との意見あり。
協議の結果、クラシックルートを辿り、木地屋集落までの滑走に決定。
さて首尾は如何だったでしょうか?

小屋の衛星電話からタクシーを予約。
長駆、木地屋へ下る計画に変更。
標準的タイムは4時間だが、どうなることかな?

「まあ、気楽に考えて行きましょう」


そのため、蓮華温泉から早々と出発です。
林道をシールを着けて遡ります。
途中、乗鞍谷と振子沢の橋では、雪面が切れているのでスキーを担ぎます。
中々遠いです。
途中でヤッホー平を左に見ますが、林道を忠実に辿ります。
(シールの付け外しが面倒くさいだけ?)
流石クラシックルートだけあって、シュプールはしっかりついている。我々もひたすら辿って行く。
「3日目ですが、予報通りずっと天気が良いですね」
林道の途中にて、GPSで現在地を確認 乗り越した角小屋峠の尾根を左に見て下る
漸く角小屋峠への登りだ。
此処は疎林の中の結構急な登りである。
振りかえると、雪倉岳が遠くに聳えている。
「あの急傾斜を登ったのですかね」

峠からは雨飾山や頚城の山々が一望のもとだ。
少し南に戻り、左の斜面を下り、ウド川源流のの、広大な平坦地に行きあう。
「これが、渡渉点ですね。しっかり雪面が連続しているので安心です」(最初は少し北の尾根を下ろうかと思った。
結果的に、最後の斜面が非常な急傾斜であり、更に谷が割れておった)


後は、長い、長い(しかし何とか滑れる!!)緩傾斜の片斜面と、林道の下りであった。所々のルートファインディングの困難な地点では、リーダーのMYさんの記憶と、GPSが有効だった。
結局、予想外に時間を食い、タクシーには1時間お待ち願った。

帰路、SH会長の企画(たっての要望)で佐野坂の姫川源流でフクジュソウ、ミズバショウ、カタクリ、アズマイチゲなどの群 落を観賞。なかなか見応えがありました。
クラシックのツアーコースです、滑走の魅力は? ウド川沿いを長いトラバースで下る
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