乗鞍岳&乗鞍西面五色が原山ガイドツアー
山の会カランクルン創立10周年記念山行
2011年10月1〜2日     同行者:Bergenとカランクルン会員、会友、総勢22名
訪問先  乗鞍岳&五色が原
10月1日:乗鞍岳(剣が峰)

 7:00大阪出発ー高山ー13:00乗鞍畳平駐車場(登山口)…15:00剣が峰山頂15:30…16:00畳平ー朴の木平(泊)

今週末は、カランクルンの10周年記念山行です。。
今日は乗鞍岳、畳平周辺の散策と剣が峰の登頂、翌日は五色が原のガイドツアーの小屋付近の予定です。
幸いにも天候に恵まれ、安楽で快適な山登りが楽しめました。

 
東海北陸道の高山ICを降り、高山市街は迂回して旧丹生川村に出る。朴ノ木平入口を過ぎ乗鞍スカイラインに入ると、登りの急坂にバスは喘いでいる。森林限界が切れると次第に視界が開け、乗鞍岳の多くの峰々を縫って道路が走る。

畳平駐車場には、既に多くの観光バスが停められている。
剣が峰まで足を延ばすメンバー達は先を急ぐ。
駐車場の脇からショートカットコースに入る。
畳平駐車場から、剣が峰登山口

最初は立派な石畳道である。
やがて肩の小屋やコロナ観測所に向かう、砂利道の林道に変わる。
どんどんと高度を稼ぎ、一旦少し下ると肩の小屋である。
ここからは剣が峰までひたすらの登りである。 
「這松が切れると急な斜面ですが、ジグザグに登っていますね」

今日は余り期待していなかったのですが、
天候に恵まれました。
山の神さまに感謝です。
「それにつけても風がきついですね。風に当るところでは、体温が奪われますね」
 ザレ場の急登を辿って山頂に向かう

  
「稜線に出ると、直ぐに剣が峰のように見えますが、結構な距離があります!」
余り頑張って登りすぎると、途中で息切れしますよ。

踏み跡通りにどんどん進む。
途中で頂上小屋の脇を通る。
「雪の時は見えていないので、雪の下でしょうかね?!」
頂上直下の頂上小屋で

いよいよ山頂です。風が強く吹いています。
頂上神社の建物が見られます。
振り返ると、此処からの眺望も素晴らしいです。

「北方には、穂高-槍の連峰が一望の元です。
東側には中央、南と八ヶ岳!浅間山も見えますよ。
西は白山ですね」


南の御岳や恵那山も忘れてはいけません。
此処からの眺めは、四方の見晴らしがよく雄大なのです。
黒部五郎や笠ケ岳も目の前です。
御岳の山並
そうこうするうちに他のメンバーも続々と到着。
既に居られた他のパーティーの方々も交え、山頂は大勢の人でごった返していkます。
此処には乗鞍神社の山頂社もあり、神主の方が詰めておられます。

「16:00までの勤務のようですね。シャッターを閉めてお帰りになられますよ」

我々も早く宿に着かねばなりませんので、下りを急ぐほかはありません。
「下りは注意して降りましょうね」
剣が峰山頂にて
帰りは来た道の往復なので、気が楽です。
天候も下り坂とは思えません。
行く先に肩の小屋が見えています。
「肩の小屋も、積雪期とは印象がころっと異なりますね!」

それにしても、もう少しゆっくりと出来なかったのは残念でしたが、
強風や到着時間の加減で致し方の無いことです。

それよりも、
「今夜の宿はどうなんでしょうか?」

本当に、里の宿泊では快適さが第一です。
乗鞍岳、肩の小屋
10月2日:五色が原ガイドツアー

 7:30出発(登山口)…8:30五色が原、出合小屋…(ガイドツアー)-15:00出合小屋-19:00帰神

朝から快晴。一日中、気持のよいガイドツアーが楽しめた。
五色が原は思っていたより自然が良かったので、大満足である。

今朝は早起きで荷物も纏めないといけないので、昨夜の宴会も早めに終了。起床して朝食を済ませると、連絡バスに乗車するため、鍾乳洞に向かう。五色が原連絡バスの駐車スペースにバスを停める。
ここから約30分ほど林道を進むと、五色が原の入り口である。

立派な小屋と看板、ここはスカイラインが出来るまでの昔の登山道であった由。完全予約制のツアーがここから出発する。

出合小屋の案内板
弁当を配給され、ガイドさんが挨拶される。
A、Bの2班に分かれ、我々には若い女性である。。
「楽しく案内して行きます。遠慮なく質問して下さいね」
とノタマワレル。

「楽しいツアーになりそうですね」
7kmの道を、7時間かけて歩く由。
あくせくしない山歩きは、何年ぶりでしょうか?
ガイドのNさん
最初は緩やかな登り道です。
火山から流れてきた溶岩流の堤を登ります。
滑りやすい木の根の所は、慎重に歩きます。
皆さん、大いに気を遣って歩きますます。

「木道にも要注意です」
細かな凹凸が着けられているので、安心といえば安心なのですが、何しろ朝方なので露で濡れているのです。

「さあ、小屋で休憩ですよ」
途中、2か所に小屋があります。トイレはここにしかありません
 
ツアーの途中で小屋に寄る
「午前の最後はこの湿原ですね!」
ここは神通川の源流です。
其処にはせせらぎの始まりの音が聞こえます。

「オーッ、これはなかなか立派な木道ですね!」
この辺りは殆ど傾斜がないが、コースの最高点もこの近くである。
ツアーの最後の草原ー神通川の源流である
「さあ、お昼ごはんの時間ですよ!」
小屋の中も暖かくて良いのですが、折角ですから外で弁当を頂きます。
ここからは主に下りです。

「オーッ、紅葉もなかなか立派ですね!」
最初は沢に沿って何度も渡渉(橋がある)を繰り返しますが、最後は池に寄るので樹林帯の道です。
紅葉も始まりました
「最後に見どころが出てくる、にくい演出ですよ。、この手前の尾根を越すと布引滝ですよね!」
尾根道が急に落ち込み、急な下りとなっている。立派な階段が設置され、手すり以外にネットも着けられ、万全の安全対策がされている。

「オーッ、これはなかなか高度感がありますね!」
怖くて下りられない人のために、安全ベルトとローつを持った職員が控えられている。
ツアーの最後の階段、白糸滝展望台への下り
「布引滝は流石に立派ですよね!」
布を広げたように幅広に広がる様は、まことに言いえて妙です。
この滝は流れが落ちているのではなく、岩の間から出る湧水で成り立っている由。この滝以外にも、左手の本流からの滝も、その豪壮な水量とともに度肝を抜かれるスケールです。

いよいよフィナーレです。
其処から尾根に取り付くと、出発点はすぐです。
「いやー、なかなか楽しいツアーでした。勉強になりましたね!」
ツアーの最後を飾る白糸滝
乗鞍高原、位ヶ原方面は随分前に行きましたが、この西面の地域は初めてです。
次回は是非とも「カモシカコース」を目指したい!と考えてます。

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