若狭、耳川ウツロ谷遡行
2011年7月9〜10日     同行者:淀屋橋労山(IS,MM,HT)
訪問先  

 5:30出発…6:30入渓…10:00赤坂山山頂…12:00幕営地点
 
淀屋橋の山行も久しぶりである。
少し遠いが、福井は美浜町の、耳川支流ウツロ谷に出かけた。
暑い晴れの予想だったが、流石に沢内は涼しい登山日和だった。
下山してからはしっかりと蒸し暑さの洗礼を受けました。

17時にJR大阪駅に集合した。
名神から湖西道路、鯖街道から27号線を経て美浜町まで3時間ほどである。

美浜町の河原市で右折すると、あとは林道脇で幕営。
さっそく宴会であるが、ISさんに用意して頂いた食材が役に立った。
塩焼きそばがなかなかうまい。
イワシをテント内で焼くと、もうもうたる煙が出るので、急遽外に避難させる。

アルコールも適度で、なかなか美味しく頂く。
満天の星の下、明日は快晴だろう。
期待に胸が膨らむ。
「なんせ奇麗な谷だそうだ。
しかも、殆どの滝が直登可能だなんて、楽しみですね」
前夜の食事風景
林道が途中で通行止めになっているので、止む無く入渓点まで歩きだ。
これが結構こたえる。
赤坂山の登山口(粟柄越)のすぐ先から入渓する。
最初はどうってことのない谷である。
「谷を間違えたんでは無いか?」
思わずHTさんがノタマワレル。

やがて遡行図のごとくに堰堤が2つ出てくる。
捲き道は結構急な登りである。
入渓地点の広場

急坂にもメゲズ、ゆっくりと高巻く。
林道の長歩きで流石に皆さんお疲れである。

最初に出てくる滝は、かの有名な10m滝である。
落ち口が少しいやらしいが、HTさんは躊躇することなく取り付かれる。
無論我々のため、ロープを着けてである。
「滑りそうで嫌なところですね」

最初の10m滝、HTさんが登る

その後も、ロープは2回出したが、それ以外は殆どが直登可能でした。
2箇所ほどゴルジュ状になっているが、何といっても谷は明るい。

「貫井谷のような暗い谷はお断りですね」
先を進む
最後はナメ状になった滝の前で休憩します。
源流域に近くなってきますと、色んな支流が出てきて迷います。

それでも、ゆっくりと頂く行動食のうまさは、最高でした。
「核心部は概ね終了したので安心ですね!」
しっとりとした風情の滝は、心が休まります。

「いやー、皆さんご苦労様でした」
「いや(稜線まで)まだまだですよ!?.」

最後は楽ちんな詰めだと(ガイドブックには)書かれていますが、如何でしょうかね?
最後の二股
奥の二股付近で進路に迷います。
本流は明らかに左ですが、北面に見える三国山の位置から考えると、
右の方が赤坂山の手前に出られそうです。
ここからは大きな滝こそ無いものの、直ぐに細い流れになります。
緩やかな疎林を進むと、最後は赤坂山のすぐ脇の稜線に飛び出した。
途中、少しブッシュが煩かったが、比較的楽勝に抜けられた。
MMさん、お疲れ様でした!

折角ですから、山頂に向かいます。
マキノの町と琵琶湖が眼下の元であるが、伊吹山は霞んで見えない。
「涼しくて快適ですね」
本来の終了点である明王の禿は北に見えている。
その先の大きな山が三国山である。

下りは粟柄越を取る。
旧の国境の峠越えだけあって、流石に道が整備されている。
下った林道脇には関所跡の石碑もあった。
「昔は、国を越えての人の移動は、厳しく制限されていたのですね」

こういった街道は、歴史の勉強にもなりますね。
山頂にて
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