京都北山センチメンタルジャーニ、京大演習林ー白尾山、ハイキング
2011年5月7日(土)〜8日(日)    :SK,KK(カランクルン)&Bergen
5月7日(土)

9:00大阪駅(KK)ー10:30京都二条駅(SK)ー花背峠ー大悲山峰定寺ー広河原ー佐々里峠ー芦生ー演習林散歩(灰野まで)ー自然村(幕営

京都時代に何度か出かけた、芦生の京大演習林。
カランクルンのお二人と、連休の後半に出かけました。
懐かしの地を巡ったレンチメンタルジャーニーに、大いに盛り上がりました。


車で家を出発して間もなく携帯が鳴った。
「えっ!見知らぬ相手から、誰でしょうか?」
話を聞くと、KKさんからではないか!
「えっ、集合時間を勘違い!」
十分間に合うと思っていたが、急遽高速に乗り、40分遅れで大阪駅に到着。
(KKさんには悪いことしました。済みません!)
SKさんとは京都で待ち合わせでしたが、KKさんから連絡入れて頂いていて、自宅を出発前に連絡がついた由。
「ほっとしますね」
いきなりのトラブルでしたが、KKさんとは懐かしい話で盛り上がりました。

大悲山峰定寺

花背峠を越えて大悲山に寄ります。
少し横道にそれますが、時間は十分あります。
急ぐ旅でもなし、のんびりと行きましょう。
(せっかちな私としてはいがいな感があるが、そんな心境でした)
意外なほど長い距離でしたが、ようやく到着です。「あっ、ありました!峰定寺ですね!」

谷川は奇麗でまるで箱庭のようです。
花々も今を盛りと咲いています。
桜もまだまだ捨てたものではない!?
「ここは何時来ても心が安らぎますね」
シャクナゲが花盛り
昔はこの辺り、よく渓流釣りに来たものですが、今では川の水量も極端に減っています。
やがて広河原(ここのスキー場はまだリフトが残っていた。現役か?)を過ぎ、佐々里峠に向かいます。
峠で一服し、お昼御飯を頂きます。
演習林の方向(北面)は、欝蒼とした森です。

田歌から芦生に向かいます。
「この辺りも変わりませんね。八重桜がまだ花盛りですよ」
由良川源流の流れも、昔のままです。
さすがにOBらしく、SKさんは演習林をよくご存じです。
「いやぁ、1月ほど前に行きましたからね」
、とご謙遜なされる。
(還暦上がりと違い、後期高齢者は謙虚なのだ)
演習林の事務所ー昔ながらの佇まいである
「本来の予定は、七瀬谷周辺で幕営であった!?」

しかし、此処まで来ると、そんな面倒な話は遺棄される運命と相成った。
とりあえずは、”言い訳の利く”アリバイ作りである。取り敢えずは軌道敷き跡を廃村の灰野まで歩く。
「そこまでいけば、演習林の雰囲気は十分味わえますよ」

先ずは橋を渡り、軌道跡に沿って谷を遡ります。昔の記憶が段々と戻ってきます。
川沿いの中々趣のある登山道です。
まだ残る軌道跡
5月8日(

8:00大内登山口…9:00白尾山9:30…10:10登山口ー京北町ー京都ー大阪ー神戸

今朝は早起き。
今日の目標を急遽決定。
安直な山行ですが、たまにはこんな山行きも良し?!
「♪行方定めぬ波枕?〜♪」
昨夜は寝入りばなに雨に見舞われたらしいが、記憶にない?幸いにも、今朝はいい天気のようだ。
昨日はほんの散歩だけだったので、
「流石に今日は、本格的な(!?)登山をせねばなるまい!」
と、思ったのである。

「何処が宜しいかな?」
あまり遠くても困るし、やはりある程度の標高も欲しい。
近くに「茅葺の里」があるので、それが見える所がいいのではないか?などと、安直に考えたりする。
登山口にて
茅葺の里を正面視出来るのはホサビ山(760.2m)であるが、山頂には無粋な送電鉄塔が立っている。
「これは興ざめですな!」
結局は、裏手になるが、名前も美しい、「白尾山(748.5m)」を目指すことに決定。

SKさん曰く、
「この山は私も初めてですが、本で読んだことがありますよ」
この一言が決め手であった。
大内の里の新緑
青谷川への林道は橋のすぐ先で通行止めだ。
橋の手前の川沿いに数台の駐車スペースがある。
川沿いにゆるやかな登山道を登ってゆく。
公園のように美しい植生である。

やがて右の尾根に取りつくと、これがエモイワレヌ急傾斜である。
「これは堪えますね」
それでも道端に咲くイワカガミの群生に心休むる一時もあるのだ。
「これだから山はやめれませんね!」
イワカガミの花
この山に目的を決めた際はあまり期待していなかったが、いざ登りだしてみるとなかなかの好い雰囲気である。
青谷川沿いこそヒノキの植林の鬱陶しい雰囲気であったが、支稜線に取りついてみると、自然林の疎林が素晴らしい。
そして足元にはイワカガミをはじめとする可憐な花たちである。

しかしその良い気分は残酷にも打ち破られるのでした。
「えっ!これ何?!」
思わず声が出ました。
何と!山肌を切り裂く林道工事が展開されていたのでした!
「北面はかなりの程度に伐採され、無残な状況ですよ」
皆さんに声かけすると、吃驚されていました。
忽然と現われた林道!
やがて地図上の主稜線に到達すると、林道を左に見ながら暫しの緩傾斜を楽しみます。
やがて頂上に至る最後の急登です。

林道に傷ついた心も、またここから癒されます。
「周囲の山々もよく見通せるし、なんといっても人が誰も居ないのがヨロシイデスネ」
快適な尾根道
とうとう山頂に到着です。
ところが、以外と見通しが利きません。
それでも天気は良いし、時間も早い。
これはゆっくりしない手はありません。

おもむろに軽食を取り出し、ゆっくりと頂きます。
話も弾みます。
話題豊富なSKさん、聞き上手なKKさん。
そして(?)なBergen!
「本当にゆったりした気分になれますね。向かいに見えているのが、最初予定していた山ですね。距離が長いですよ」
山頂にてーSKさんと
わずかに北面だけが切り開きになっています。
「北すれば内久保の「茅葺の里」に降りられるのですね」
でも、結構の距離、府道を歩かねばなりません。
「行きとおすけど、道路歩きはカンニンどっせ!」
(何故か京都弁になる!?)

結局理性が(?)勝ちました。
「鬱陶しいけど、来た道を帰りましょう」
しかし、これが正解だった。
山頂にてーKKさんとSKさん(右)
途中で上を見上げると、素晴らしい山つつじの花が咲いています。登りで心配した急傾斜の下りも、なんということもありません。やがて平坦になると、青谷川に到着です。

美林には名残が惜しいが、欝蒼とした植林帯に突入です。
「さあもう直ぐ到着ですよ」
何と!40分余りで下ってしまいました。
SKさんの予想した時間通りです。

KKさんが思わず言います。
「我々も捨てたものではない!」
実感ですね。まだまだ頑張れますよ。
皆さん!
山つつじの花
ここ大内の集落も結構な茅葺の家々が点在しています。
山の上の方から望遠で写真を撮ります。
あの支稜線は結構なのぼりです。
でもそれ故に視界がグングンと広がってゆくのです。
この2日間は、時間いっぱい楽しみました。

帰りは周山街道を抜けます。
笠峠も近々トンネルになるようです。
方々でバイパスが作られ、沿線の風景は大いに変わりました。
「本当に楽しい、ノスタルジー山行でした。
白尾山はお手軽ですが、こんなに好い山はありませんね。
今回の山もドライブも、懐かしい所を巡りました。
やはり京都の山は奥深いですね!」

大内の里
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