初雪山 |
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2010年3月19〜21日 同行者:IS&NO | |
記録 | |
3月19日(金) | |
19:00 大阪駅ー名神、北陸道ー徳光SA(幕営) |
今年の3月の連休は、参加者も少なく、寂しい山行になってしまった。あまつさえ、天候不順で計画の遂行も果たせずであった。でも、鍋倉山から眺める初雪山周辺の山々は、それはそれは感激的であった。 |
高速の徳光Pで仮眠する。これが極めて有効であった。起きてからは北陸道を一気に朝日ICまで突っ走る。 小川温泉手前の登山口までは直ぐであった。 |
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登山口より初雪山途中まで | |
3月20日(土):登山口からBC(鍋倉山) | |
6:00起床ー7:00出発…9:00登山口…11:30鍋倉山(BC設営) |
鍋倉山までの登りはきつかったが、BCに選んだ場所は最高でした。 |
小川温泉の途中で、目立たない橋を渡り、発電所の建物から南に伸びる林道を進む。終点はまだ先のようだが、建物が密集した平地に出会った。此処が登山口の夢相塾である。少し広い広場の脇に駐車させて頂く。此処での積雪はたいしたことはない。 建物の裏から登山道を進む。 雪は少ない。やがて急な登行を繰り返す。 「矢張り此処は急な登りですね。むしろ北側からの登山口が楽かもしれませんね」 |
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登りの途中にて、左 IS,右NO | |
右の尾根が近くに迫るころに登山道が緩やかになるが、まだまだ気は抜けない。 小川をはさんで西側には毛勝山に続く稜線が見える筈だが、ガスで朦朧としている。 雪も次第に出だした。 「おっ、中々良い雰囲気ですね」 |
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Bergen | |
やがて次第に雪が深くなる。 右からの尾根と合流するため、南に向かう尾根を辿る。 此処はトラバース気味に上ってゆくのだが、下りは気をつけないと間違ってまっすぐ北の尾根に踏み込みかねない。 所々に立派なテープが巻きつけてあったり、木肌にペンキが塗られている。人気のある山の証拠だ。 暫くはブナ林の疎林の中を快適な足取りで登る。 幕営適地が広がる。 「ここも良いのだが、やはり景色が見えないと!」 如何せん!場所が悪い。 適地を求めてジャンクションピークを進むと、広大な眺望が広がっていた。 |
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鍋倉山のBC | |
鍋倉山である。 ドーム状のピークには、大木の脇に手ごろな窪地があった。 「ここでテン場ですね」 この山から西に毛勝三山、東に栂海新道の山々が広がっている。此処は、今回の山行のハイライトだった。 「今日これから出かけても時間切れですね」 |
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雪倉方面 | |
時間が中途半端で仕方が無い。 そそくさとテント設営にかかる。 「風が強いようなので、しっかりと防風壁を作らないといけませんね」 昼からテントの中で宴会である。 「明日も晴れてくれればいいのだが」 15時ころに下山者が2人。 ここからピークまで5時間かかったという。 「やはり届きませんね」 |
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手前の稜線 | |
3月21日(日):下山 | |
6:00起床ー9:00出発…10:30登山口ー小川温泉(入浴) |
Bergenが今年初めての近場の山登りを計画したが、予想以上の大雪で素敵な山行だった。 |
朝から風が強く、小雨も降っている。 天気予報で知ってはいたが、あまりたいした事はあるまいと高をくくっていた。 しかし、この風は強烈であった。 まさしく暴風雨である。 予想はしていたが、この天候では今日は行けそうも無い。 暫く待機してみる。 |
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幕営の食事 | |
雨風は一向に治まる気配も無く、視界も最悪である。 「無理する必要も無いでナ」 「行っても何も見えないで。これは下りですな」 決めたら長居は無用である。 幸いにもトレースはしっかりと残っている。 問題の尾根も、難なく越えた。 天候が回復する目処はまったく無く、 残念ながらこれが正解だった。 |
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撤退の稜線 | |
急斜面には虎ロープが掛けられており、下りはこれがなかなか有効であった。これは毛勝山の下りで散々経験している。 丁度、懸垂下降の要領である。 体を立てすぎても、寝かせすぎてもいけない。 「これが無いと苦労しますよね」 大助かりである。 登山口の夢相塾には、ツリーハウスが建てられている。 登ってみたがたいそうしっかりしている。 快適そのものである。 帰りに小川温泉まで足を伸ばして入浴。 昔、学生時代にA君とここから越道(こいど)峠を越えて朝日岳から白馬まで縦走したのだが、温泉の記憶はまったく無い。 野口英世1枚分の入浴料であったが、快適な温泉に身も心も救われた。 「感謝!感謝!」 |
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夢想塾の山小屋 | |