台高、本沢川、黒石谷遡行、労山合同隊の旅
2008年8月1()〜3日()      同行者:Bergen,,OM、IS(淀屋橋),SK&MA(OWA)、その他大阪労山沢登りl交流山行に参加の皆さん、総勢16名(3日は14名)
8月1日():

 20:00JR大阪駅桜橋口前集合-阪神高速ー西名阪ー吉野
ーワサビ谷,吉岡小屋(宿泊)


07年に引き続き、渓遊会(代表:吉岡 章さん)の提唱された、労山合同山行の、台高、本沢川、黒石谷沢遡行山行に合流した。

久方ぶりに吉岡小屋での宿泊。
思いのほか狭かったが、全員で歓談。
吉岡さんより、あまごの塩焼きも振舞われた。


そろそろ就寝時デス。

「おやすみなさい!明日は楽しい沢登りですよ!」

3日、終了点のドライブウエイで
8月2日(土):

6:00起床7:00出発(車、回送)…8:30入渓…14:30菅平谷出合(幕営)
 
今年は水量が少ないようです。
でも、3つの大滝は、さすがに迫力がありました。
予想していた以上に美しい沢でした。

黒石谷は、本沢川の最初で最大の支流である。
その遡行は1泊を要し、3つの大滝がある。
明神滝、霞滝そして鬼滝である。
何れも直登は困難で、危うい巻き道がある。

今朝は天気も良さそうで、先ずは車の回送だ。
入渓点で下車し、大台ケ原ドライブウエイに回送するのだ。
合同山行はこの点楽である。
吉岡さんとH隊長が担当してくださる。
どちらも8人乗りなので、帰りは楽勝だ。
 

林道終点で装備の点検
今日の参加者は総勢16名。
「明日は2名が下山します」
大阪労山の一番危険な男(!)と言われている福島のOさんと、その仲間が下山するらしい。

最初は水量も少なく、倒木の多い川原歩きである。
やがて小さな滝(6m斜瀑?)を左から越す。

この辺りの遡行自身は楽勝であるが、すっきりしない渓相が些かうっとうしい。上流は次第に狭まってくる。
ルートを探して、渡渉を繰り返す。

我が、淀屋橋労山の長老(?)失礼!、ISさんの勇姿を頂く。


6m斜瀑を左から越すメンバー、右はISさん
やがて12m斜瀑に出会う。
登る途中で一旦右に渡るが、ここは快適に直登出来る。

続いての8m滝は左手から巻く。

すると、二条に落ちる10m滝、これが男女滝と(あとから)判断!
その奥に飛沫を上げる大滝が見える。
明神滝である。落差30m、黒石谷の白眉の1つに違いない。

「素晴らしい景色ですね」
滑りやすい滝
「此処は、明神滝ですね!」
滝下は行き止まり状態である。

「どこから登るのかな?」
右手の大岩下に隠されたルートがあるそうだが、
我々は右岸の巻き道に取り付く。
ブッシュ帯に入って、意外と楽に落ち口へと出れた。、


明神滝

次は扇滝である。此処は滝の裏から右岸に取り付く。
何処かであった、「裏見の滝」である。
これで連瀑帯は一旦抜け、再び快適な遡行だが、
「そうはさせじ?」

左岸からCS滝で合わさる深切谷の先には、前方に廊下が見えてくる。その奥に輝く瀑布が見える。これが霞滝でしょう。
扇滝(裏見の滝ー滝の後ろを越えて行く!)
廊下の中をへつりながら接近し、霞滝の右手へ取り付いた。
最初から不安定な足場を探しながら進む。
泥斜面でもしっかりした立木があり、比較的に楽勝と言えば楽勝だが、滑れば勿論命は無い!
ルンゼの上部の左手から笹薮の斜面を登ると、ナメの広がる落ち口であった。
「安全に進みましょう!」

「渓流中での緊張は、最高の寛ぎを与えてくれますね!」
実感です!これより強いリラクゼーションは無い!

右岸をヘツル。
滝上はすぐに菅平谷との出合い。
左岸に立派な石垣があり、絶好のテン場である。
「長い巻き道の最後は、快適な幕営地ですね!」

既に先行パーティーが幕営準備中である。
我々も此処で休息の場所を見出すこととする。
幕営地
8月3日():

4:00起床6:00出発…12:00大台ドライブウエイー17:00帰阪

昨日はかなりのアルバイトだった。
今日はドライブウエイまで抜けるが、楽勝?とんでもない!

朝は定刻に起床する。
昨日に引き続いて晴れだ。

各パーティーごとに朝食の準備をする。
Sさんのうどんである。
「これは絶対お勧めですね!」

用意が出来次第、各班ごとに出発する。
最初の滝の右の登り
3段35mの鬼滝の突破は複雑だ。
下段は右を直登するが、途中が少しいやらしい。
右に踏み跡があったので、それを辿ると楽だ。
上段は右を登れなくも無いが、安全策で右手のブッシュ帯の巻き道を辿る。この巻き道も外傾気味で高度感もあったが、ロープは出さずであった。

滝上は再度、美しい流れに戻る。
この谷は優しい流れと迫力ある滝場が互い違いに現れて、気分のリセットに効果的である。最後に廊下が出現。

鬼滝ー下部は直登、上部は右をまく
すぐに釜を持った2段6M滝と15M斜瀑が現われる。
もう源流域であるはずなのに、水量豊富な流れが続く。
最後の6m滝は右、15m斜瀑は左を抜ける。
最後に特徴的な谷幅一杯のナメが出現した。
「これは遡行図にある通りですね!」
嬉々として進む。

「まー、なかなか変化に富んでいますね?!」
と言いながら、ここでゆっくりと昼食を済ませた。


しばし休憩
ナメが終われば大きな二俣。
この先はすっかり源流模様で、谷も荒れている。
林道を利用した植林帯である。
奥の二俣は右俣に進路を取る。
水も途切れてガレ登りとなる。
こ一旦林道に出たが、直ぐにまた急傾斜の山歩き。

「中々、楽はさせてもらえませんね!」
最後はばっちり、駐車車両に到着しました。

「皆さん、本当にご苦労様でした!」
漸く林道に出たが

皆さん、ご苦労様でした。
渓遊会の皆さん!どうも有り難う御座いました。
これからもよろしくお願いします。」

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